下水道を見聞してみる

え〜、今日は閉鎖してるのか〜、せっかく、地下5階まで下って来たのに•••。
本物の下水道の管の中に入る事が出来ると聞いてやって来たのに、この厄災のおかげで見学通路は閉鎖されていました。それを知って、残念なようなちょっとホッとしたような•••。昨年まで属していた会社のサイクリング部の先輩が、下水道を見学できるところがあるけどちょっと臭いよと言ってたのを聞いてたもので、これから昼飯を食べなきゃならん自分としては正直安心した部分はあります。が、やっぱり身を以て体験したかったな。
小平市ふれあい下水道館という施設に行ってきました。
パンフレットには、【日本で唯一誰でも自由に「本物の下水道管」の中に入って体験・見学できる施設】と記載されています。この建物の地下5階(25m)には、小川幹線という本物の下水道管が通っていて、そこに館内からアクセスできるようです。で、今回はその最後のアクセス通路が閉鎖されていました。まあ、その5階にある展示で、下水道管の中のモニタリングが出来るので、ホンモノの下水が流れている様子はわかるけど、やっぱライブ感がないっしょ。自分としては五感で感じたかった•••、五感と言っても舐めないけどね(笑)
木曜日は、午前中に野暮用を済ませて帰宅したところ、家人がスケートリンクに行くというので、途中まで車に乗っけてもらってトランポ移動することにしたのです。K自動車なので、乗せてくのはピクニカ 。やっぱりコンパクトさと気軽さではピクニカピカイチ(笑)。 今回は西武拝島線の玉川上水駅の近くからスタートであります。サイクリングで拝島方面から戻ってきた際には、この地で玉川上水から分岐して野火止用水沿いを戻るので、今日は玉川上水沿いを辿ってみることにしましょう。
小平監視所にそんな意味があったとは!

今日の今日まで、小平監視所で野火止用水は玉川上水から分岐するんだと信じていたけど、実は違っていた。でも羽村の取水口から玉川上水として水が実際に流れてきているじゃんと思ったけど、実は玉川上水はこの小平監視所で終わりとなって流れてきた水はここから専用の導水管で東村山の浄水場に運ばれて、都民の皆さまの水道水として提供されるんだそうだ。ん?だったら、小平監視所からの玉川上水の水はどうしたの? そしてそれは野火止用水も同じだよね・・・。改めて調べてみたところ、玉川上水も、野火止用水も、昭島にある多摩川上流水再生センターから再生された処理水が送水されてるんだそうだ。むーん、そうだったのか。知らなかった。
ねえ、こんな勢いで多摩川から流れて来たのにね〜。

小平監視所に入りますよ。監視所のおじさんが上流から流れてくる葉っぱを取り除いてました。


反対側から見てみようと一旦玉川上水駅の方に回ったけど、そこで見つけた落雪注意の看板。
ん? これはたまたまなのか、パーマネントなのか? 普通に考えたら常設だよね。

先ほどとは反対側にやってきました。しばらく、真ん中のゲートが上がったり下がったりしてました。これも葉っぱを取り除くためのものなのでしょうか?

すごいメカメカしく動く機械、だけど効果といえば流れ込んだ葉っぱを取り除くだけという垢抜けない感じがとても好き(笑)
じゃ、上水に沿って下りましょう。

川越道緑地古民家園

上水沿いの小道を進むと、散歩コースの案内を発見。
上水からちょっとはなれると、昔の農家の建物を移築した川越道緑地古民家園というのがある事に気がついた。以前は古民家なんて全く興味がなかったけど、これもまた最近はちょっと覗いて見るかという程度の興味はある。実際の古民家をこの地に移築したとあるが、移築ってそんなに簡単にできるもんなの?
こちらの施設は無料で入れます。

全景はこんな感じ。藁葺きの屋根もすごいけど、庭も綺麗に整えられてます。

靴脱いで上がれます。







囲炉裏を囲んで座る位置という取り決めもあるんだなと納得。
ちょうど手前側が土間だから、使用人が座って下働きするんだろうな。これって宴会の幹事席と一緒だね。
玉川上水沿いを走る

玉川上水というと、「上水ぞいの小径をときおり選んだ•••」 というフレーズが思い浮かぶ。この辺りがそれなんだろうと思うけど、今回は日当たりが良い南側を行ったので、北側を通った方がよりそれらしかったかもしれない。ところで、「悲しいほどの晴天」というのは一体どんなものなのかという事は当時から気になっていたけど、この表現のオリジナルは、梶井基次郎(今、空は悲しいまで晴れてゐた)なんだそうだ。wikiって便利!
こんな道がずっと続いています。
車道より一段高い土手部分を歩くことができるので、散策する場合はそちらを行く方が色々と景色を楽しむことができるでしょ。しかし、自転車は車道を行くのだ。

こんなのが目に飛び込んでくると、昼飯はカツ丼が食べたくなりますな〜。見学を前にしてお腹を満たしておくのが良いのかそうでないのか悩みどころ。とりあえず今回はパス。

西武線の踏切を渡ります。向こうに見えるのは鷹の台駅。
後から気づくが、この辺りは玉川上水と並行して向こう側も水が流れてます。あれはなんでだろ?

小平市ふれあい下水道館

歳をとってから、展示館とか博物館というものに興味を持つようになった。
先方は何かをアピールしたいから展示する訳で、その情熱は何なのだろうという疑問をきっかけに興味を持てるようになったからだ。今までだったら下水なんて見向きもしなかったけど、我々の生活にとって必要不可欠な下水であることは今回の見聞でも再認識できた。
平日の昼日中、こんな所を訪ねる奴はいないだろうからゆっくりと回れるはずという目論見はやっぱり違わず(笑)

地下5階に至るまで、いろいろな展示室を覗いて下りて行くのです。
まいまいず井戸については、全国的な存在だと思っていたけど、武蔵野台地特有のものだと知ってちょっとびっくり。立川にある昭和記念公園で大きなそれをみたことがあるけど、ちょっと近隣の井戸跡を探して訪ねてみましょう。

これを良く見たらわかるじゃん!
緑の玉川上水の水は小平監視所で終わって東村山に移送されてますね。そして赤い玉川上水と野火止用水は再生センターから来てるし。

玉川上水を元に各地に分水した模様。
武蔵野台地は水がウイークポイントだったこと、そして先人がこうやって克服したことが良くわかります。これらを自転車で辿ってみるというのも新しいテーマとして考えましょう。地に足つけた自転車遊びさ!

階段を下りるたびに、現在地点を示してくれます。−5m程度は関東ローム層真っ只中ということがわかります。



20mくらいになると、もう海の痕跡ですね。先だって訪ねた秩父で見た「チチブサワラ」もこの時代のものでしょ。
地下5階までやってきました。ちなみに、地下5階までは階段で下りて来て、戻る時はエレベータで上がるという一方通行であります。

あぅ〜、ここから先は進入禁止! 残念ながら体験はできません。

ただいまの下水管の中はこうなってます。

ビデオでやってましたが、ゲリラ雷雨が発生すると、いきなり上の管内がこうなっちゃう。

ザバーンといきなり水量が増えて、ちょっと怖いくらい。しかし時間が経つと水位は段々下がって現在のようになって落ちつきます。これは逆に一雨降ったらその大水がそのまま押し寄せてくる感じが伝わってきてとてもリアルでした。
地上に戻って来たので、次に向かいましょう。

お昼はチャーシュー麺

煮干しの良い香りに、平打ち麺。チャーシューを増量してもらったが、シンプルな中華そばはそれだけで有難い。
お目当のラーメン屋に行くには、津田塾大の辺りから一旦通り過ぎた鷹の台駅へ戻る事になりますが、今度は上水の北側を通ってみました。こちら側もとても雰囲気のよい通りで、小平中央公園など立ち寄りたい場所もあったけど、14時クローズのラーメン店に急いだのであります。

中華そば 「まるあ」さん

ここは、おいしいよ!
お店の並びにはこんなお店も有りました。ググってみると学生街の喫茶店ですね。せっかく看板に飾るなら、チェレステはA面見せたらどうでしょう?

その後、途中キウイの畑なんかも見たりして。
キウイなんて昔は南国の果物と思ってたけど、11月に取れるんですね。

帰りの駄賃は三角山

隣の清瀬市には、昔から三角山というバス停があってその裏に小高い山と神社があった。
そこが、自宅から一番近い場所なのにそれがまさか富士山だったとは気づかなかった。
浅間神社という位だから、これは富士山そのものですね。
しかしここは、清瀬市にありますが、隣の東久留米市にある氷川神社が管理してるとのこと。

富士大々講の富士山のようです。
富士大々講は、新座の丸吉講の流れのようですが詳しいことはちゃんと調べないとわかりません。

頂上には、社がありました。しかも塀つき。一時期破損させられたからと書いてました。神様は大事にしなくちゃね。

そろそろ雲が多くなって来たから帰りましょう。

ところで、この場合、自転車は白線の右側を走るの? それとも左側?
この旅のお供は・・・ POWERED BY SONY DSC-RX0
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自転車ランキング
昨年の3月に居酒屋放浪記でこの下水道館をレポートしていました やっぱり男は奥まで行きたかったですね爆
それにしてもワンピクの20kmはちゃんと旅になるからステキです
奥様にクルマの途中で自転車ごと捨てられるっていい考え!ワンピクピカイチに一票
あじこぼさん おはようございます。
最後まで突っ込みたかったですが、寸止めを強いられて残念です。
ピクニカ は久しぶりでしたが、あの独特な走行感はやはり良いですね。愉快な気持ちになります。
その中で今回唯一不愉快な気持ちになったのはサドルの締め付けが悪くて、サドルの前が上がって来ちゃった事です。Siri側に乗れないので、キン●マの裏側がとても痛くなって泣けました。仕方ないので途中のホムセンで6mmのアーレンキーを買ったくらいです。出かけるよと言われてそれならと慌てて出動したので工具類は何も持たずだったのが敗因です。
いや、普段からちゃんと整備してないことが敗因ですよね(笑)
こんにちは。
あじこぼサンの「やっぱり男は奥まで…」に「ぷっ、」となりました (^^;
僕は小学生の頃に既に奥まで入っていました。もちろんあっちの奥ではなく本物の下水道管です。分譲住宅地にあった下水道管に潜り込んで100mくらい。上の写真にあるような管の中そのものだったのを思い出しました。今思うとかなり危険なことして遊んでたものです。
路面の自転車マークですが、自転車は白線の左右どちらを走ってもOKです。車は歩道がある場合は白線の外側(左側)を走ってもOK。でも「基本は車道を走る」ですからマークも車道(白線の右側)にプリントしたのでしょう。因みにマークに法的規制はありません。
INTER8さん こんばんは。
そうなんです。あじこぼ師は言葉のマジック王なのです。痺れますよね(笑)
下水道の中、なかなか入れる機会は無いでしょう。自分の古い記憶を辿ってもそこまではありません。
やっぱり子供のうちに色々とやっておくもんですね。羨ましい〜。
自転車マークのプリントは単なるガイドということですね。何も法的根拠がないことは何となく気づいてました。
しかし、自転車も車両ですからそのつもりで走らないといけませんね。
こんにちは
子供の頃は ドブであそんで 泥だらけ また 臭いのなんの
うちの親は ちっとも叱らないものですから しょっちゅうでした。
しかし 下水管は ちょっとヤバいですね~
ゲリラ豪雨で 流されたら と思うと・・・
ピクニカで20キロだと 普通車の倍くらいの走り心地でしょうか?
苦労は買ってでもしろとは いうものの・・・
茅葺の古民家 綺麗な屋根の形です もっと古いものは 軒下が2mくらいしかない建物も多くて 現代人だと 頭擦りそうになります。
木組み 木工学校のときに手工具で 作りました。この組手は細かくてすごいです。名人ってやっぱりいるんですね~
ちなみに今は ダブテイル・マシーンという機械で組手を作っています。(ダブテイルは鳩の尾のこと)
TAKOぼんさん こんばんは。
あの木組みのところ、最初に見つけた時に貴兄の顔を思い出しました(笑)
しかし、昔は単純なノミとかで作っちゃった訳でしょう、しかもこれは単純な交差じゃないですよね。
どうやって切り出すのか、どうやってそれを嵌め合わせるのか想像がつきません。
茅葺き屋根も手入れが大変そうですが、みる人が見ればそれも具体的にわかるんでしょうね。
ピクニカ の20kmは案外そんな大変じゃありません。あっちこっちキョロキョロしながら漕ぐのに丁度良いスピードです。
A地点からB地点にさっさと行けと言われるともちろんキツイですが、移動のスケールが小さい場合なら平気でしょう(笑)
下水道は、この災禍が過ぎたら、ぜひチャレンジしてみたいと思います。感じて見たい。
やるんじゃなかったと思うのは、やって見て初めてわかることですからね(笑)
自転車レーン…ビミョーですねぇ 歩道があるのなら ちゃんと舗装して内側の方が安全なのにねぇ
津田塾と一ツ橋の間にはラバーズレーンというのがあると姉が言ってました
アベック(古っ)を見かけたらピクニカで蹴散らしましょうw
ちなみに姉の同級生のカレシが走れコータローでした
パジャマ雄三さん こんばんは。
玉川上水をもうちょっと先まで下って行くと五日市街道に合流しますが、その先に、マ・メゾンというレストランがありました。
ここなんかそれこそラバーズが通う場所で、当時イケてない学生だった私には全く縁がありませんでした。
それでも、津田塾のねーちゃんと仲良くなりたいと思いつづける日々でした。
そうだったんですね~!!!
玉川上水の小平の例のところはそうだったんですね♪
処理水が少し混じっているのかと思いましたが~全部が処理水とは驚きです(☆☆)
上水はすべて浄水場に行っていたとは。。。
小平市ふれあい下水道館には近々にも行ってみたいものです ^^
ユンカー☆さん こんばんは。
玉川上水はちょっとショックでしたね。知っていたつもりでも全く知りませんでした。
それでも、わが町の野火止用水な〜んて、偉そうに言ってた事が恥ずかしいです(笑)
あの辺り、玉川上水から分水した流れがいくつもあったようです。それを紐解いて尋ねるのも面白そうです。
下水道館は機会があったら是非ともお尋ねください。江戸時代から続く下水道事情が良くわかります。
こんばんは
工場とか、何かの設備。
土日 見学できる所 すくないですね。
下水、上水、焼却炉の設備
見たいです。
oryzasativaさん こんばんは。
ああ確かに! いわゆる平日と言われる曜日が休みというのは、いろいろ見学ができることに気づきました。
会社がやってるところは土日休みというところも確かに多いですもんね。
しかし、平日に自転車乗ってぷらぷらしてると、職質に会う可能性もあるので注意が必要です(笑)
Taboosさん
こんにちは
下水道館は興味ひきますね
水繋がりで春日部の地下神殿も気になります
いつかレポートお願いします
広島には下水道館は流石に無いですけど
元カープ(現在は楽天)の下水流選手を起用した広島市水道局のポスターが
いっとき話題になりました 何か広告の賞をもらったみたいです
生活インフラの大切さを思いますね
ではです
norymaruさん こんばんは。
どうしたんだ、カープ! って今年はちょっと思ってます。西武も同じくダメダメですけど(笑)
土日が決まった休みじゃない生活になってから、随分経ちますが中々なれません。
最近、平日が休みであるメリットにだんだん気づいて来ました。公共の見物などがしやすいという事です。
土日開催というのもあって悲しい思いをする場合もありますが(笑)
春日部の神殿についてはかなり前からマークしていましたが、最近はすっかり忘れてました。
これも平日有利なので是非チャレンジしてみます。
またまた楽しそうなところ行ってますね。お金かけずに遊ぶ天才かも(^^) 立川の落雪注意は意外ですね。豪雪地帯のようです。確かに軒下とかにクルマ駐めとくと、落雪で天井潰れるよーなんて言われました。立川行った時は注意しなきゃ! でも、クルマ持ってないから大丈夫か! 要らぬ心配でした。ところで、センバコキの説明文の絵、taboomさんに似てるような気がするのは、あたしだけ?
六浦っ子さん こんばんは。
あははは、小さいことを大きく広げて記録してますので、そのように見えるのかも(笑)
広島にいた時は、容易に非日常の経験が出来たのに対し、埼玉に戻ってからは日常の中で何かを見つけるしかありません。
立川はいつから豪雪地になったのかと意外でしたが、数少ない積雪時に決まってドサって落ちる名所なのかもしれません。平日だと民家園などのような施設も独り占めにすることができるので、余裕をもってしみじみできます。しかも無料(笑)
センバコキまでちゃんと見てくれてるのはとても嬉しいです。そしてそのツッコミが欲しかった(笑)
おはようございます。
立派な古民家が残っていますね。以前訪ねたクロスケの家もこんな感じでした。
自分たちの幼少期の頃にはこんな家が当たり前のように残っていましたけど、今は資料館的に残された以外は消えてしまいましたよね。
荒川放水路でも見学できる場所がありますけど、規模は違えどこちらは予約せずにふらりと訪ねられるのが良いですね。逆にそのおかげで見学中止の場合にも当たってしまったようですが(苦笑)。
ぶとぼそさん おはようございます。
茅葺の屋根、私なんかが見てもみんな同じように見えますが違うんでしょうね。
しかしなかなか手が込んだというか手入れが大変そうでした。専任だと思いますが男性2人が色々と片付けたりしてました。
ちゃんと資料館として保存しないと無くなってしまうでしょう。
そういえば、大阪のシクロジャンブルの会場の隣には、このような古民家の展示場がありました。
そこは有料でしたが維持保存にはお金かかるでしょうしね。
下水を始め公共施設は、もっと広くアピールしても良いと思います。
この国の公共施設、いけ好かない役人もいますが、総じてクオリティの高いレベルで粛々と行われています。
それに支えられて生活してるんだということは、実際に見ないと実感できませんからね。