きのこ山から一本杉峠の辺り

苦しい上り坂、右に左に蛇行しながら進むと足元からは始終ブチブチと音がしています。
蛇行という位だからターンを繰り返しながら進むのだけれど、その時にそれをへんな感じで踏んじゃうとちょっとバランス崩して焦ったりするからタチが悪い。そもそも蛇行しないでドーンと直登すればいいんだけど、残念ながら体力の低下は否めず仕方ないから蛇行作戦で上るしか無いんだな。
ブチブチはどんぐりを踏む音。林道にはどんぐりの実が散乱していて、それを踏み潰しながら上ることになります。なんか勿体無いような気もするけど、いちいち避ける余力はない訳で、ブチブチは仕方ないのであります。世の中、どんぐりが足りなくて厄介な奴が里に下りてきて悪さをするというニュースが頻繁に流れていますが、ここだったらどんぐりはたくさんあるから食い放題だよと教えてあげたいくらい。いやいや、そりゃダメだ。この静かな山に安心して入る事ができなくなる(笑)
筑波山の北側に連なる山々があります。筑波連山の第2の高峰である加波山が中心となりますが、いくつかの林道を繋ぐとその尾根筋を進む事ができます。今回は4Catsさんのプランで走ってきました。
真壁にある桜井農村公園をスタートして、端上林道できのこ山、林道北筑波稜線をへて足尾山から一本杉峠。林道丸山線に入ってつくば風力発電所、足尾神社。加波山分岐をすぎて、林道岩の上線をへて県道140号線。県道に出てから水戸線沿いに岩瀬駅まで。岩瀬駅からはつくばりんりんロードを走ってスタートに戻るというコースです。ピークでも500〜600mほどを行ったり来たりというか、上ったり下ったり。そのインターバルトレーニングのような道のりは、結構きつい、きつい。よ〜く考えてみたら自力で真面目に走ったのは、7月の南信から遠州へ走った時以来だから然もありなん(笑)
4Catsさんと2人で走ったのは2022年6月18日の二十曲峠以来だから、なんと1年以上振りでした。それでも、走るペース・・・というより休むペース、こちらがそろそろ休憩したいなぁという気持ちをちゃんと汲んでくれるから、一緒に走っていてもとても楽チンであります。そして一旦休憩すると、話が尽きないのでなかなか出発しない(笑)そんなこんなスタイルも含めてブランクを感じなかったのはとても有り難い事です。そしてゴールに到着して解散する時も、「それじゃまたね〜」って感じでバイバイ。これ、俺たちの旅ですよ(笑)
紅葉を楽しむというのにはちょっと早かったけど、そんなことより、久しぶりのガレた林道や、頂きで感じた風、遠く光って見えた霞ヶ浦などに感じ入った事など趣のあるトゥーリングとなりました。4Catsさん有難うございました。
(2023年10月21日 走行)
走ったコースはこんな感じです。
・・・って書いたけど、スタートからきのこ山までの一番辛かったコースが消えてます(泣)
ちゃんとStravaセットしておかなかったんだろうな、バカだな〜残念。
4Catsさんはダイヤモンドランドナーでの参加です。

端上林道の上り。ダートが始まるまでの上りがいきなりキツイ。

私はSEMAS118で参戦です。
ちゃんとしたトゥーリングにはやっぱりSEMAS(笑)

一応、こんな看板は出てます。
が、拒絶するようなゲートなど有りません。茨城県は我々をオトナ扱いしてくれてるのでしょう。

看板のところで後ろを振り返った図。こんな溝がある林道を走ったのは久しぶり。

単なる溝じゃなくて、斜になっていてしかもバラスの下は粘土質の湿った土。
角度によっては滑る滑る。

猿も木から落ちる、ん、いや弘法も筆の誤りか。

我々には学習効果があるから、無理に乗らない(笑)


溝の中にタイヤの跡があるから、ホント好きもんがいるもんだよね。
きのこ山に到着。そこはパラグライダーのランチャー。
関東平野、いやそりゃちょっとオーバーか、朝方出発した辺りがよく見渡せます。いつも思うけど、これは頑張って上ったご褒美だよね。

しばらく尾根道進んで、パッと空が広がったと思ったら、そちらにはハンググライダーのランチャーがありました。パラグライダーに比べると、こっちの方が難しいのかな。もっと若かったらチャレンジしてみたいと毎度思うのです。


空気を切り裂くような感じで飛んできました。
足尾山・・・の入り口かな。

微妙に上っております。

そして、一本杉峠。
尾根筋の峠だから、超えた感じはしないんですけど〜。

でも、この峠には、別の顔があります。我々がやってきた尾根筋とは違って、県道218号という東西に越す道があります。峠の東側はまだ走れるようですが、真壁に下る西側は、そりゃ酷い道と聞きました。峠について休んでいたら、東側からは、パジェロミニが上がってきました。あーなるほど、それだったら行けるかも。しばらくしてエンジン音が響いて来て、西側の真壁からオフロードバイクが上がってきました。ひぇ〜、すげえ! この道って走れるんですかと聞いてみたところ、それで行くんだったらすぐパンクするねってお答え(笑) 帰宅して動画を見たところ、こりゃ確かに酷い道だわって思いつつ、それでも、一部は押したり歩いたりすれば行けるじゃんとちょっと思いました。
・・・下りだったらね(笑)
じゃ、先に進も。

ああっ、やっとここまでやって来たよ。
左手には、風力発電所があります。


到着してしばらく休んで座ってましたが、プロペラは回らず。それなりの風が吹かないと回らないんだねなどと話しておりました。歩いて根元まで行くと、ただいまの発電量 0kw 風速は0m/s となっています。風速が0ならプロペラは回らないし発電量も発生しないということは理解できます。それでもまだダラダラと話し込んでいると、いきなり頭上のプロペラがブンブンと回り始めました。羽の風切り音が結構迫力があるし、こんなに回っているなら発電量もすごいだろと再び見に行ったのですが、相変わらず、ただいまの発電量 0kw 風速は0m/s となっています。なんだよこれ。あんなにプロペラ回っているのに発電しないならどんだけ回ると発電するんだという感じ。逆に考えると、あまり回っていない様子を見せるのは問題あるだろうから、定期的に電気を使って回してるんじゃないの〜? そんなバカなとは思うけど(笑)
この辺り、良い石が採掘できるようです。


走っていると、近くにも遠くにも石を切った跡の山面が見えてきます。
林道丸山線

そして最後は林道岩の上線。

普通の県道に下りてきました。

水戸線を渡ります。
水戸線は東北本線の小山駅から水戸駅に行ける路線ですね。

福原駅前にある蕎麦屋に駆け込みました。
山の中で意外と時間掛かっちゃったなぁと思ったけど、休み時間がどうしても長くなるから仕方ないよね。


かき揚げ丼、美味かったっす。
このレールのはるか先には水戸の街があるんだな。

水戸はいいから、岩瀬駅を目指しましょ。



岩瀬駅にやってきました。


岩瀬駅は、2021年の11月にりんりんロードを走るために降り立ちました。もう2年が経つんだな。
ここまで来てしまえば、後はりんりんロードを真壁まで走るだけと安心したか、ここでも駅の階段に腰掛けてとりとめの無い話をしてました。よくもまあ話題が続くよね(笑)
駅の北側にある山の山肌には石切の後が見えたりして、興味も湧いてきました。4Catsさんのオリジナルプランでは、そちらの石切場も見学する事になっていましたが、時間足らずという事で端折っちゃう事になりました。
そして、りんりんロードにゲートイン。


前回もだけど、りんりんロードをちょっと走ると、古い自動車が並んで置かれてる場所に遭遇します。まさかコレクションしてる訳じゃないでしょうけど、興味深い車がズラリ。4Catsさんはアコードを、私はこのジェミニが気になりました。

ベース基地で4Catsさんと別れた後、私は次回のつくば祭りランの前夜祭の下見に行ったのですが、想定していた思惑とどうも違う状況で、ちょっと前夜祭はピンチ。やったとしても別の方法で・・・かな。
この旅のお供は・・・ POWERED BY SONY DSC-RX0
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おはようございます。
熊殺しの話題やら、いつもながら足を止めると話し込んでしまい、ペースが上がりませんね。
石切り場は是非お見せしたかったのですが、また次の機会に。
一日、実に楽しい時間を過ごさせていただきました。
ありがとうございました。
4Catsさん こんにちは。
先日はありがとうございました。楽しいトゥーリングでした。
久しぶりの本気の自転車での上りはキツかったですけど、あのように時間かけて上れたのでよかったです。
熊殺しの後輩に、君の話をしたよと報告したら、喜んでました(笑)
石切場のあまり綺麗じゃ無い水は大変興味があります。次の機会はぜひ!
こんにちは。
久しぶりにパックリ開いた脚、じゃなかった林道を見た気がします。このレベルであの入口看板とは、ホント茨城県は寛容なんですね。通れるもんなら通ってみなさい、みたいなことでしょうか。そして勝者はパックリな中に足跡を残す、と。
INTER8さん こんにちは。
私もあれだけ見事なパックリには久しぶりです。思い起こすと広島で遭遇したくらいかな。
広島のパックリもそうでしたが茨城のパックリも人を引き込む何かがあります。
通れるものなら通ってみろ、確かにあのそっけない看板はそう言ってるかもしれませんね。
一本杉峠の県道218号は、それを遥かに凌駕するような道らしいです。パックリ王と呼んでもよさそうです。
いつか機会があったらチャレンジしたいですが、最初に位置エネルギー上げるのがかったる・・・(+_+) \ バキッ!
こんにちわ。
久々にこんなダートを見ました。今でもこんな林道あるのですね?
思い起こせば大学の北海道での合宿の前に三国峠を越えたのを思い出しました。その年は北海道に台風が来た年で三国峠が国道なのにダートだったのを未だに覚えてます。もちろん、車は通行止めでした。もしかしたら、一緒に越えたかも?
その時は今回みたいな溝付?でした。あと、余談だけど知床も道が寸断されていて、その時は通るのをあきらめた覚えがあります。
のり999さん こんばんは。
そうなんですよ、珍しいでしょ、こんなダート。しかし、気づかないだけでまだまだこんなのあるんじゃないかと思ってます。
活動の範囲が昔に比べて狭まってますからね。年相応にはなりますが、これからも少しづつ広げられればと思ってます。
北海道の合宿は1年の時でしたが、所用があり、合宿途中(しかも早い段階で)ひとりで帰京しました。だから三国峠には行ってません。
北海道、三国峠、羨ましいとは思いますが、今更超えたいとは思いません。なぜって、それはクマーが怖いからです(笑)
こんばんは。
一本杉峠、足尾山、懐かしいです。30年ぐらい前に益子をウロウロしながら一帯を走りました。
これだけエグれた状態の林道も珍しいですね。これでゲートなしの通行止めとは…。オフロードバイク乗りには楽しそうな林道ですが、自転車だと要注意林道ですね。
私もジェミニに目がいきましたよ。
俺たちの旅、大好きでした。その次の俺たちの朝も良かった!! でも俺たちの祭りはダメだったなぁ。
ぶとぼそさん こんばんは。
ああっ、そうかと改めて地図を確認したら、益子との位置関係がわかりました。なるほど!
ところで益子といえば、ペンタックス博物館がありました。残念ながら今となっては閉館してしまいましたが、まだ元気にやってる頃に行ったのが思い出です。当時はアサヒのカメラに異常に拘っていた頃で、PENTAX博物館の前で記念撮影もしました(笑)
さて、一本杉峠。ゲートについては其の通り、そこまで目が行き届かないというのが実情でしょうけど、まだちょっと自由裁量が生きてる気がします。大人の扱いしてくれるんだからこちらも大人の対応が必要ですね。機会があったらぜひ県道218号を踏破したいと思ってますが、いつのことやら(笑)
最近は、「俺たちの○○」というのが軽く使われるのを散見しますが、昔のドラマに熱くなった身としてはちょっと寂しいです。