富士山を眺める林道

サーっと後方から清冽な風が吹いてきました。
ちょっと汗をかいて湿ったお尻がヒヤッとして気持ち良いです。
高度が1600mくらいの辺りです。スタート地点の駐車場は900m程度の標高だから自分が住んでる辺りに比べて格段に涼しいけれど、それでも日が出てくるとそれなりに暑い。しかし、高度をあげてくると、流石にこれは山域!という風がヒュ〜って流れてきます。それが欲しくてこの季節にここまでやってきたのです。

そう言えば、黒い富士山って新鮮だなぁと河口湖を目指すトランポの中で思いました。
中央道、大月から分岐して河口湖を目指すとフロント窓の正面に富士山がどーんと現れます。その中央に、朝日に反射してキラキラする一本の筋が山頂に向かって繋がっています。今月から制限がかかった吉田口のルートにあたる登山道なのでしょう。そのキラキラ具合がなんか新鮮でちょっと感動的。富士山といえば、荒川の河川敷からも、狭山湖の堤防からも、そして自宅の3階の窓から見えるのも冠雪してる白い富士山がイメージされますが、当たり前の事で富士山の頂上にも夏はやってくる訳で、雪がほとんど見えなくて真っ黒になる事だってあるでしょう。それを忘れるというのもあるけど、例年夏になると暑い事を理由にわざわざ富士山を見ようという機会(気力?)が無かったんだなと思ったのであります。

2012年自転車遊びを再開して、ブログとかで自転車遊びの仲間を作って再び走り始めた頃、4Catsさんティオさんが連れ添って富士山を見に行くトゥーリングに出かけていたのを側から見てました。わざわざ富士山の近くまで出掛けてそして富士山を見るということにあまり興味が湧かなかった、というよりそこまでの行き来の事を考えるとちょっと食指が動かなかったというのが正直なところであります。稀代の観光地であると共に家人の実家への行き来で何度も通っていたから混雑具合や喧騒を考えると腰が引けてたんでしょう。そんなポンコツな私に対し有難い事にそれ以降も何度かお誘いいただいていたのですが、なんだか色々な理由もあったりで実現する事は無く、今回初めてあの地に足を踏み入れる事になりました。すでに12年を経過してたから一般的には干支を一周したという事になりますね。結果的には行って良かった。何しろ、富士山が思っている以上にだんだんデカくなってくる迫力は遠くで見る他人行儀な富士山より身近に感じる事ができました。やっぱり富士はできるだけ近くで見るに限る(笑) 
食わず嫌いはダメですね。先延ばししてると思ってるより後が無くなってるかもしれないので、今のうちにどんどんアタックすることにしましょう。
(2024年7月2日 走行)

走ったルートはこんな感じ。

こっちの方が見やすいかな。

以下は山梨県の県営林道通行規制情報からです。引用させていただきました。

https://www.pref.yamanashi.jp/rindoujyouhou/kisei.php?id=123

道の駅なるさわから「大田和線」を経て、「富士線」と合流して、「軽水線」から「鳴沢線」のように時計回りに走りました。

道の駅なるさわから富士山を臨みます。
今回は、ちゃんと人力自転車、ラスコルサ700Cで参加しました。

林道大田和線に入るまでの別荘地を抜ける坂が一番キツかったね〜。

この電波塔を目印に別荘地に向かって入ります。

ダートもあります。
今回は、4Catsさん、我孫子のM井さん、UCCのT中さんと私の4人のパーティであります。

今回ばっかは泥除け付きの自転車、まあ順当で行けばSEMAS を出すのが筋と思ってたけど、SEMASは奥の方に入っちゃってたので、手前のラスコルサ700Cとなりました。これにはスーパーインナーの24丁も付いてるしね。

ここから、林道大田和線に入ります。
そして、これ以降の林道は完全舗装されてました。

坂道はダルいけど、ちゃんと漕いで進むような優しい勾配で上って行けます。

しかし、マジに日陰は嬉しい。

大田和線から富士線に合流しました。
今度は軽水線に向かって進みます。

林道=Woodland Path なんですな。

富士山が近づいてきました!
画像ではそこまで迫力は伝わらないな〜。

でも、こっちが近づいてるんだけどね。

レギュラー陣はこの通行止めの柵のところで定点観測されるようです。

ちょっとキツイ勾配を上ると・・・

富士山に向かう一本道が現れます。
正面に富士山、振り返って右手を見ると、朝霧高原から本栖湖、そして背景には南アルプスの大パノラマが現れる・・・はず。

パノラマは、残念ながら雲の中(泣)

本来であれば直線路でランチの予定だったけど、日差しが強くて死にそうなので、もうちょっと日陰まで上がりましょ。

道端に座って、車座で・・・いやいや、けっこう車が通り抜けるから端っこに座ってが正しいけど。
楽しいランチタイムを過ごしました。

ピークの1870mまで上ったので、ここからは下り一方ですな。

林道富士線はここでおしまい。
冒頭の地図で行くと、一番南の鋭角ターンしてる場所です。
スバルラインのすぐ下なんですな。

ちょっと角度が足りなかったな。富士山の頂上は枝の向こう。
もうちょっと右側で撮っとけばね〜。


林道軽水線をドカーンと下ってきました。
途中でテンが道を横切ったけど、あわあわしてる間に木々の間に入っちゃった。
しかし、先頭きって下る4Catsさんは相変わらず速いね〜! 

軽水線はここでお終い。

軽水線から、正面の鳴沢線に入ります。
ちなみに、Googleマップにいきなり表示されてる「ズミの木」はこれ。

ズミの木から富士山頂を望む。
あれ、傘かぶってるね。雨降るぞ〜。さっさと帰ろ。

 この旅のお供は・・・ POWERED BY SONY DSC-RX0

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富士山を眺める林道” に対して16件のコメントがあります。

  1. shiokame より:

     富士山麓の林道、我が家から近いので走ろう走ろうと思って地図に赤線を入れるなりしているのですが、まだあまり走っていません。中の茶屋から馬返しの定番コースは好きなところです。馬返しから滝沢林道へ抜ける侭下(まました)林道は短いですが、なかなか趣ある道です。
     そういえば、四方津に転居してすぐのころ、車で富士山麓を適当に探っていたとき、突然、戦車と装甲車の一軍に囲まれてビビったことがありました。いつのまにか北富士演習場に迷い込んだようでした。指揮官に、あっちへ走ってくださいね、とやんわりいわれてしまいました。べつに進入禁止のような標識があったわけでもなかったのですが・・・

    1. taboom より:

      shiokameさん おはようございます。

      「出かける先に優劣なし」
      富士山の周りはなんか大味な感じ、これは勝手な思い込みですが、わざわざ行くまでもと思ってたのですが、趣とかそんな事言ってる場合じゃないと今回訪ねてみて思いました。
      富士山を間近で見て改めて富士山の迫力を感じましたね〜。どかーんというツーリングも良いもんだ(笑)
      滝沢林道はスバルラインを上がって5合目から下りました。ブカブカの砂利というか火山砂というかで、コーナーが来ても曲がりきれずに転んだり(でもそんなに痛くない)で後輩とゲラゲラ笑いながら下りたのが思い出です。
      あの辺りはクマーの目撃情報が少ないと聞きますが、よく考えたらエリアが広いわりに人が少ないから目撃する機会が少ないんじゃないかと。どこでもクマーには気をつけないといけませんね。

  2. 奥田茂雄 より:

    この季節にもかかわらず天気も良かったみたいで何よりでした。なかなか富士山周辺は自力で登るには覚悟が必要で行けません(笑)。昔ニューサイのコースガイドのモデルで、借り物のMTBで昔のバス道をスバルライン終点から下ったことはあります。がらがらの自然に還りつつある道、登ろうとは決して思わず・・・。

    1. taboom より:

      奥田茂雄さん おはようございます。

      おかげさまで、今回は棚ぼたで声をかけてもらえました(笑)
      天気良かったですよ。南アルプスが見えなかたのは残念ですが、雲の合間から本栖湖は見えました。
      富士山周辺はどのあたりにアプローチすれば良いかちょっと手のつけようが難しかったですが、今回行ったことで、基本ベースができたので機会があったらまた訪ねたいと思います。心配するほどの激しい上りはありませんでした。

  3. 4Cats より:

    土曜はお疲れ様でした。
    トゥーリングコースとして見たときには、前にご一緒いただいた湯之奥猪之頭林道や鹿留林道の方に味わい深さで軍配が上がりますが、このコースは夏の間の涼しさと、あの一本道からの眺めを見るために上がるようなものです。
    ですので、朝霧高原側が雲に隠れてしまっていたのは残念だったですね。
    あとは道中でもお話したように、冠雪と紅葉の頃であれば、これまた印象ががらりと変わります。

    ところで地図を引用されてますが、山梨は林道情報が充実してますね。
    規制状況だけでなく、地図入りなので他の道路との接続等も分かりやすく、プラン作成のときにいつも助かってます。

    1. taboom より:

      4Catsさん おはようございます。

      12年を経てやっと行けました(笑) あの景色をお二方は見ていたんですね。
      もちろん、湯之奥猪之頭林道や鹿留林道も思い出深い道ではありましたが、今回の道はまた別の良さがありました。なんか開放的というか気持ちがおおらかになるというか。
      しかも、林道が整備されていて勾配含めてとても走りやすかったですね。山梨は林道情報を含めてその辺りはちゃんとしてますね。ご指摘の地図もわかりやすいですし埼玉県とは大違いです。

      今回メインストリームを実走してみてわかった(つもり?)ので、オススメの通り季節違いに訪ねてみたいです。またよろしくお願いします。

  4. ぶとぼそ より:

    こんにちは。
    30年以上も前ですが、8氏を含め知人3人でオフロードバイクで走り回ったことがあります。当時は自転車で走るろうとは思えないほどの悪路な上に走っていて方向間隔がブレまくり。今は舗装化が進んでいるんですね。
    富士山って遠くから眺めると綺麗ですが、近づきすぎるとその印象は大違いですよね(笑)。

    1. taboom より:

      ぶとぼそさん こんにちは。

      オフロードバイクに乗ったという経験が無いので、この歳になってそれはちょっとした悔いとなっています。
      今回すれ違ったバイクといえば、カブ(125?)くらいでした。路傍の花の写真とって行ったり来たりしてました。
      林道と言っても今回のルートは全線舗装でよく手当されている道でした。それを物足りないとか言ってられない歳になりました(笑)
      黒いというのもありますが、近づいてみると富士山はやっぱり本物の山なんだなぁと思えます。

  5. oryzasativa より:

    おつかれさまでした。
    活動的ですね みなさん。

    なんだかんだ言っても
    富士山ですからね
    遠くから眺めるのとは違う迫力が
    ありましょう。

    滝沢林道は昔
    登りましたがダルかったですね。
    演習場も侵入して隠れて見たりしましたが
    野犬もいてビビりました。

    1. taboom より:

      oryzasativaさん こんにちは。

      遠くから眺めるだけじゃ、やっぱり風呂屋のペンキ絵でしょうけど、近づいてみたら山としての迫力はありますね。
      さすが富士山であります。私は頂上まで登ったことはありませんが、そう簡単に近づいちゃいけない場所だと思うのです。
      入山料としてそれ相応の取ればいいのになと思いますが、どうでしょう。

      >滝沢林道
      あれは上るものじゃなくて下るものでしょう(笑)

  6. INTER8 より:

    こんにちは。
    富士山は近寄ると見えなくなると思っていましたが、しっかり見えていますね。そういえば車で5合目へ行った時も見えていたのを思い出しました。
    近年の暑さでは標高1,000mでは涼しくないようですね。午後の河口湖での暑さで実感しました。

    1. taboom より:

      INTER8さん こんにちは。

      インスタ拝見して、近くを回られていたと気づきました。
      朝方の鳴沢もそれなりに爽やかと思ってましたが、下って来たら鼻が曲がりそうな暑さでした(笑)
      河口湖あたりだと、十分暑かったでしょうね。

      遠くから見る富士山は、横からか、もしくは上からの目線で見てたんだと気がつきました。
      今回上ってみて富士山を見上げるんだという事を意識しました。

      近くまで行くと富士山は見上げるようになります。

  7. TAKOぼん より:

    こんにちは
    富士山 やっぱり ずるい と 
    ツーリングの風景に 富士山が見えると見えないのとで 大きな差がありますね。
    関西からは 熊野から かろうじて見えるとの話があります(先っぽだけ)
    噴火が近づいているとの情報もあり 行くなら 眺めるなら 今のうちでしょうか。

    中学の修学旅行で 5合目まで行ったときは すぐそこに 山頂があるようにかんじました。
    (実際の山頂は見えないとのこと) 外人さんが無謀な登山をしてしまうのは こういった勘違いのせいかもと 思ったりします。
    実際に上ったのは 20歳の時 2回目は 自転車担いで登った時です。
    大きな砂山のように思えなくもないですが 溶岩の塊でもある富士 実際はゴツゴツしてます。
    山頂から 宝永の噴火口の横を通って 御殿場まで 何度もこけながら 降りたのが いまでも 夢のように思えます。 さすがに 世界遺産になったら バイクも自転車もも ダメですよね!
    行っといて 良かったと

    1. taboom より:

      TAKOぼんさん おはようございます。

      ジメジメと湿った毎日が続きます。激アツじゃ無い分助かりますが、雨模様だと自転車修理のお客さんは来ないしなぁ・・・

      富士山は生まれた時からそこにあると思っていたから多少軽んじていたかもしれません。広島に島流し(ただし夢のような(笑))された時に、富士山が見えない環境に置かれたわけですが、ちょっとなんだか物足りない感じがしました。その分、海がそこにあったからそれはそれで良かったですけどね。こちら辺りではどこか見晴らしの良い場所に立った時、さて富士山は何処に見えるかなと視界の中に探すのが習慣でした。
      今回は久しぶりに黒富士(?)を間近にみたのですが、近くでみた分凛々しいお姿でした。
      私は頂上まで登ったことは無いのです。あれは登るもんじゃなくて見るもんだと嘯いていましたが(今も)、自転車担いで登った事がある人は一生それを言えるんだなと思うとちょっと羨ましいですね。プライスレス!

  8. 甲斐田 より:

    いつも楽しく拝見しています。
    富士山といえば、一番の思い出は高校2年生の夏休みに頂上まで行った事でしょう。当時サイクルスポーツに富士山の頂上まで行くことが載っていて、私も行ってみようとなって、福岡から寝台列車で静岡まで行きました。ただ、後悔先に立たずで何とバカな事をしたのだろうと思いました。自転車で走れるのは6合目くらいまでで、あとはひたすら担ぎです。あの時ほど途中で置いてゆこうかと何度も思いました。頂上でかろうじておはち巡りで乗れたくらいで下りはブルドーザー道を乗りましたが砂利が深くて中々前に進みませんでした。5合目からは30kmひたすら下り続けました。富士山にはその後何度か行きましたが、大学2年の時、貴殿に譲ったマイクロハリーでスバルラインタイムトライアルに挑戦しましたが、この話は話したと思います。滝沢林道にも行きましたが、その時はSEMAS116で走ったので最高に楽しかったです。ブレーキレバーを握り続けたので最後には腱鞘炎になりかかりました。いつも思いますが、富士山は山登りとしては本当に登る対象ではなく、外から見るのが一番だと思います。忍野八海から見た富士山や大菩薩峠から見た富士山が最高です。話し出したらきりがないので、やめますが最近ニュースなどで富士山で遭難する人が多いようですが、富士山に限らず山を侮らずに登山をしてもらいたいです。最近は登山はおろかサイクリングも行っていないので体力をつけてから山に行きたいと思っています。そのうちマイクロハリーで一緒に走りたいですね?

    1. taboom より:

      甲斐田さん おはようございます。

      あっ、ここにも自転車担いで登頂した人がいた!(笑)
      先のTAKOぼん氏への返答をしましたが、あの頃(サイスポ時代?)は富士山に自転車担いで登って、頂上で自転車掲げてバンザーイがトレンドでしたね。
      私は残念ながら乗り遅れました。これは一生ついて回ります(泣) もう自転車担いで入れないでしょうね。関所で手回品切符買わされたりして(笑)
      スバルラインは走った事はあって、1年の時はリタイアしましたが、3年になってリベンジしました。5合目からは滝沢林道を降りましたが、滝沢林道もゲート内にあるのでもう入れないんでしょうね。

      サイクリングは山登るだけじゃありません。普通に自転車乗れるなら乗り続ける事で体力つきますよ。慣れたらまたマイクロハリーでスバルラインチャレンジしてください(笑)

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