ダイナモナイト2024

夜の匂い、それを嗅ぐのは久しぶりです。
今年の夏は激しい暑さにメゲて、自転車に乗る事を避けてました。避けてたというより放棄というか全くその気にもならなかったのです。しかし、お盆が終わって暑さのピークを過ぎた頃から、あ〜今年の夏が終わっちゃうじゃんとちょっと焦ってきた・・・そんな時に夜に走ろうと誘ってもらったから、それは濡れ手に泡(笑)。
実際に走ってみると、夜の帳を切り裂いて、なんてカッコの良いものじゃないけれど、夜の空気と言うか匂いに包まれてしずしずと同化していくような感じ、そしてそれは静かにだけど気持ちが昂ってくるものであります。夜の匂いの効果・・・? 暗い道は見える範囲が狭いから情報量は少ない訳で、その少ない情報量だけで走るのはというのは、気持ちが研ぎ澄まされる感じがして何か高尚な遊びをしている気持ちになるから不思議です。

ところで、表題のダイナモナイト。
せっかくダイナモがついてる自転車を持っているんだったら、ちゃんとそれを使おうよという目的で始まりました。前回のダイナモナイトは2018年に開催されているのでもう6年前、ちょっと感慨深いものがありますね。いやいやちょっとまて、感慨深いなんて言ってる割には、今回はダイナモ無しの自転車で参加したじゃんとか突っ込まれそうだけど、今回はちょっと起き上がったポジションが楽そうだったからリンドウのミキストで参加しました。しかし、リンドウにはダイナモはついてません。てへっ。
ただ、実際に生温い風を受けながら走るスタイルは、ちょっと夏っぽくて良かったなと思ってます。でも最初にいきなり現れた坂を上るのは辛かったけどね。

そのワンシーン、深夜の極楽寺駅。
駅前の石段にしゃがんで話をしていたら一台の車が音もなくやってきました。その瞬間、夜の闇を切り裂くように辺り一面赤色灯の世界になったのです。

ーーー お・ま・わ・り・だぁ ーーー

あちゃーこれは職質だ、と腹を括って先手必勝と、こちらから「こんばんは!」って声を掛けたら、「この前を若い女性が通らなかったか」と。「いやいや見てません」と答えると、「そうですか」とさっさと引き上げていきました。ホッとしたけれど、どう考えたってそりゃおかしいだろ、こんな深夜にこんな所でたむろする3人のおじさん、怪しくない訳ないじゃん。普通だったら、「こんな時間に何やってんの!?」と尋ねるでしょ(笑)
赤色灯が探していた対象がどうなったかはわからなかったけど、そこから鎌倉の町まで行く間に、その車とは何度かすれ違いました。人の気配が薄い時間帯だから赤いのは目立つからだろうけど、こんな時間でもちゃんと忙しそうに働いてるんだなと、ちょっと感心。
そんな普段と違う世界を垣間見ることができたのも夜の匂いのせい?・・・かな。
(2024年8月24〜25日 走行)

走ったコースはこんな感じ。

細かいコースを見るならこっちの方が楽ちんだ。

暗いというだけで、自分もカメラもピントが合いにくい。

出来れば、モノレールがシューんと動いているのを見たかった。

江ノ島駅では、終電がもう少し。

終電が行き来するには時間がかかるので、長い時間踏切は閉まっていた。

江ノ島への橋を渡る。夜は車はもちろん人通りが無いので、自転車天国。

鳥居の先を見上げると、はるか彼方に明かりが見えた。だからこの場でお参り。

江ノ島神社の参道の喧騒も夜なら全く静かなもんさ。

車の入らない駐車場の脇で一休みしたら、尻に根っこが生えちゃった。

極楽寺駅はやっぱり夜に限る。

ホームにそっと出て見ると、当然ながら電車も人影もありません。

赤色灯に追い立てられたような気がして、鎌倉の中心までやってきた。
しかし、鶴岡八幡宮では、風が全く吹かずに息苦しい。
息をするために、海岸線までまっすぐ走った。

海岸沿いは風が吹いて気持ちがいい。
気持ちはいいんだけど、きっとそれは潮風。

汗と潮でベタベタになったから帰りましょ。

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ダイナモナイト2024” に対して20件のコメントがあります。

  1. shiokame より:

    こんばんは。
    暑い夏は深夜から夜明け過ぎくらいの時間帯に走るのがいいですね。
    昔話になりますが、ACFではナイトランと称していました。一度は青梅駅集合、奥多摩湖へ上っていきました。薄明るくなるころ、声のブッポウソーを初めて聞いたのが印象的でした。
    もう一度はR246からヤビツ峠へ向かいました。そのころは交通量も少なく、自転車でもゆるゆると走れたのです。しかし、善波峠でばらけてしまい、一人が行方不明になってしまったことがありました。元気なメンバーが今上ってきた道を下って探しに行ったのですが、分かりません。峠で、どうしようかと思案しているところへ、やっと姿を現して、やれやれでした。疲れのあまり、ガードレールか何かの外側に自転車を引き入れてしばらく寝てしまったというのです。せめて、見えるところに自転車を置いてくれればよかったのですが。その後、無事にヤビツ峠を越え、札掛あたりで昼寝して帰った思い出があります。

    1. taboom より:

      shiokameさん おはようございます。

      今回の台風は厄介ですね。お弟子さんがガレージに来られてヤキモキしてる様子でした(笑)
      夜中に走ると言う行為は、前の日と次の日を跨いで走る事で、古い昨日はさようなら、新しい今日にこんにちはですね。
      そう考えると、いつもの峠論と同じく、古いこっちと新しいあっちを繋いで走ると言う事になりそうですね。暗い時間を抜けるとそこはブッポウソーが鳴く新しい日が待っていた・・・なんて。
      ただ、今回のは、そのような高尚なサイクリングとはちょっと違っていて、その時間、その場所をただ単に「たゆたう」ような。そんな感じのものでした。

  2. 甲斐田 より:

    久々の投稿、楽しませていただきました。それにしても貴殿の愛車たちには毎回感心しています。
    今回の自転車、泥除けが本所?亀甲パターンですよね?超懐かしかったです。私は亀甲ではない泥除けを付けていましたが。40年以上前は夜間走行はダイナモだとペダルが重くなるし、かと言ってバッテリーだと重たいし、かさばるし。今はUSB充電式で軽量で明るいので、技術の進歩は素晴らしいと常々思っています。大学1年の時、当時生産工学部恒例の房総半島1周ナイトランに参加したことがあって、夜中バッテリーライトだけで真夜中の房総半島を走りましたが、本当に暗くてすぐに電池がなくなって、最終的には伴送車のライトを後ろから照らしてもらい走った記憶があります。夜の江の島を走るなんて、意気なことをしましたね?本当にうらやましい限りです。貴殿は私より3歳下だったと思うけど、私は最近左ひざに水が溜まるようになり、医者からは無理な運動は控えるように、と先日言われました。まだまだ自転車に乗り続けたいのですが、無理は出来ないので貴殿の投稿を見て行った気分になります。今後も楽しい投稿を拝見させてください。くれぐれも私みたいに無理はしないでくださいね。

    1. taboom より:

      甲斐田さん こんにちは。

      滅多に亀甲パターンは使わないのですが、この自転車には是非亀甲をと考えて取り寄せました。細身だから許せるので太い奴はいかにもというので割と敬遠してます・・・が、それもまた良いかなと思うようになってきました。そのうち太い亀甲をつけた自転車が現れるかもしれません(笑)
      LEDやリチウムバッテリーの進化は、全く暗闇走行を変えましたね。だって明るいんですからね、もう桁違い(笑)学生時代に5人くらいの仲間と気楽に入った山がそりゃ大変で、里に降りてきた時にはすでに暗くなってました。その時点でちゃんとしたライトを持ってるのは1人。しかもそれがナショナルの探見ライト(単2)だんだん暗くなる灯に4人が後ろについて走った記憶があります。私は後ろについてた側でしたけど(笑)

      >無理な運動
      それは、自転車担いで山に上るとかでしょうか。それだったら観光地を巡るお気楽サイクリングでも良いじゃ無いですか。やっぱり自転車は乗りつづけてほしいです。

  3. oryzasativa より:

    こんばんは
    おつかれさまでした。

    ダイナモ
    記憶の彼方に追いやられていた気がします。
    温故知新 現行のライトは小さくて明るいし
    ありがたいです。
    でもダイナモついたランドナーもカッチョいいですね。

    職質で「任意でしょ」とか言うと
    長引いて暇つぶしになりますね。

    1. taboom より:

      oryzasativaさん こんにちは。

      昨今のライトはほんとマジに明るいから心配なく暗いところも走れます。安心ですよね。
      だったらそれ使ってもっと夜に出かけなきゃですね。
      でも、溜めといたエネルギーは放出一方なので、いつかはスカスカ。
      ダイナモならその場でエネルギーを生み出すから、安心感が違います。
      でも、スカスカにならないようにちゃんと管理しとけば最強ということなんですけど(笑)

      >職質
      先方も仕事だから仕方なくやってるんだろうと思うようにしました。
      お互いに無駄な時間は最小にした方が良いですからね。

  4. INTER8 より:

    こんにちは。
    LEDの発明はサイクリストにとって一番喜ばしいことですね。小さくて軽いバッテリーで目もくらむ明るさ。しかし、ダイナモにも子供の頃の懐かしい思い出がたくさん詰まっています。
    夜、しかも皆が寝静まった頃にサイクリングするのは、何か得した気分になりそうですね。21時くらいのざわついた街の中とは別の世界がありそうです。

    1. taboom より:

      INTER8さん こんにちは。

      激しい雨振ってますね。もうガレージの前はダバダバで大変です。結構吹き込んでくるので泣けます。

      LEDの効果はとても大きくて喜ばしいことです。昔を知ってる人間にしてみれば、まさに夢のような話ですが、いかんせん慣れちゃうんだよな〜
      せっかく手に入れた秘密兵器なんだから、できなかった事ができるように使えば良いのに、持ってるだけで安心しちゃう(笑)

      ダイナモの効果は、私はあの回る音にあると思ってます。あの音を聞くと、昔を思い出します。ノスタルジーに浸れるって事かな。
      そう言った意味ではお盆の頃にダイナモナイトをやると良いかもですね(笑)

  5. 六浦っ子 より:

    ダイナモナイト!コレはいい響きですね。最初はあたしもダイナモ倒してましたが、最終的には過剰装備のLEDを順番に点けて漕いでました。夜はやっぱ眠いんですよ。休憩するとどうしても長くなってしまう。でも、そんな時のぢ転車話しは楽しいもんであります。極楽寺のお巡りさんにはちょろっとビビりましたね。悪いことしてるわけではないのに、ドキッとするのは何処かに引っかかるものがある証拠!清いココロは遠い昔に無くしちゃいましたね。

    1. taboom より:

      六浦っ子さん こんにちは。

      ガレージの前は更にひどい状態になっています。ガレージの雨樋が詰まっているからか、屋根から滝のように水が降ってます。通行人さまにはホント迷惑。
      「ダイナモ倒して」というフレーズも良いですね。そのわざわざ感はパーマネント4WDのレバーみたいです。ステージを変えるという感じですかね。
      ところで極楽寺駅のオマワリさんは、ドキドキしました。叩かれればいくらでも埃が出る身だからかもですが、取り敢えずあの場では特に挙げられる事は無かったですしね。
      だからこそ協力的な態度は必要です(笑)
      あっ、また走りましょう。

  6. 4Cats より:

    ダイナモを回してない人は、ダイナモナイトと口にしてはいけません。(笑)
    ナイトランは白板さんが始められた川下りに、確か2回目から参加させていただいたのが、最初であったと記憶します。
    ライトアップされた橋、川面を流れる屋形船、居心地のよいカフェ等、あのときも楽しかったですね。
    また走りましょう。
    ありがとうございました。

    1. taboom より:

      4Catsさん こんにちは。

      >ダイナモ回してない・・・
      あいたたた! ご指摘の通りです。ダイナモナイトの成り立ちを軽んじてました。
      次はちゃんとダイナモ回して行きますのでご勘弁を。
      あの時は、川面の屋形船が綺麗でしたね。そしてカフェはLuxeというお店だったと思います。
      夏ならやっぱり水辺ですかね。またよろしくお願いします。

  7. ヤスオッチ より:

    暑さに負けて自転車に乗っていないのは私もでした、7月も8月全然自転車に乗っていませんでした。
    ほんの数年前は暑くても自転車に乗っていたのになぁ~
    今年はなんで?、、、と思っていました。
    私も生意気に年をとったんでしょうね。

    夜の散輪、今度やってみようかな?

    1. taboom より:

      ヤスオッチさん こんにちは。

      やっと涼しくなったかと思ったけど、まだ暑いですね〜。
      暑い時に無理して乗るのはちょっと違うかなと思うようになりました。
      面白く無いのに無理してもねぇ(笑)
      夜の散輪はちょっと視点が変わって面白いです。暗いうちに適当に切り上げて帰宅したらビール飲むのが良いです。

  8. ぶとぼそ より:

    こんにちは。
    ダイナモ付きの自転車今はゼロです。10年ほど前に処分した子供送迎用のシティサイクルが最後でした。今時のダイナモは安物バッテリーライトよりも明るいぐらいですね。
    夜中に巡回しているパトカーって気配感じさせずに近づいて来ますよね。怪しいと思ったから声かけたんだと思いますけど、人畜無害な自転車親父とすぐに判断して、質問変えたような気がしますよ(笑)。

    1. taboom より:

      ぶとぼそさん こんにちは。

      ダイナモもそうですが特にハブダイナモは明るいですしね。あれの小さくて効率が良いのだったら遊び用の自転車に組み込みたいです。
      しかし、ダイナモは音がして初めて価値がある(ホントか?)気がします(笑)
      あのシチュエーションでの職質は、焦りましたが、しかしながら、客観的にみてどう考えてみても人畜無害とは思えないですけどね〜我々は(笑)

  9. アルプス親父 より:

    taboomさんご無沙汰しています。
    小生未だに6V6Wのダイナモが付いてはいますが、最近は夜走らないし全く使った事が無いですね。当時はクラブランの峠超えで下る頃に陽が落ちてしまうと、おまえのは明るいからと言うだけで必ず先頭を走らされましたよ。

    1. taboom より:

      アルプス親父さん こんにちは。

      こちらこそご無沙汰しております。6V6Wは強力ですね。みんなが頼みにする気持ちはよくわかります。
      先導代を皆から集めてもいいんじゃないかな〜(笑)
      たまにはダイナモ使ってみてください。昔見た景色が目に飛び込んでくるんじゃないかと思うのです。

  10. TAKOぼん より:

    こんにちは
    今 ダイナモ 実用車ぱぱちゃりにしか使っていません。
    しかも 明るい LEDダイナモ めちゃくちゃ明るい!
    今考えると 豆級時代の ダイナモで よく 林道を走っていたものだと思います。
    サンヨー・ダイナパワーが出たときは 時代が変わった!なんて思いましたが・・・
    (大して変わっていなかった)
    学生の頃 クラブのナイトランで(ほぼデバガメで)須磨の海岸を覗きに行ったりしました。
    クラブの耐久レースは 夜の0時 敦賀駅を出て 神戸まで走りました。 
    ダイナモだと 抵抗があるので みんな 電池式のライト付けて走りましたが 真夜中の国道 暗いし 大型車が通るし、しかもライトの光は蛍の光 弱くて近くしか見えないし 暗いうちに 電池がなくなって消えてしまうし・・・ コンビニなんてない時代 今じゃどうやって過ごしていたのか?って思ってしまいますね。
    今は 夜目が効かない!!ので 絶対乗りません
    あ~ そうそう ダイナモハブ付きは 1台 キャンピング車がありました! 

    1. taboom より:

      TAKOぼんさん こんにちは。

      ダイナモは、皆さんそれぞれ思い出がありますね。
      耐久ランの話はともかく、須磨の海岸の話はいいですね。これは青春の甘酸っぱい思い出だぁ(笑)
      今いまの自転車のLEDは強烈に明るいですが、当時のともしび灯はそれに比べれば格段の違いだと思いますが、あの頃はあの心細い光んなかでも見えてたんだろうな〜。
      そんなのをもう一度という事でお盆過ぎた頃合いみはからって例年は夜の世界に走り出します。
      普段は混雑する観光地なんか、裏道走るのはいいですよ。京都なんかどうです?

      コンビニは、こんな夜遊びには欠かせません。涼しい店内で体を冷やすことができるので有難いです。足りない電池とかも買えますし。

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