コスプレ・キャンピング

コスプレ? なんだそれ?

その手のマニアのバイブルとしてサイクル野郎という名作がありましたが、私は一応読んだけどそれが自転車で旅することの直接のきっかけになった訳じゃありません。学生時代の長期休暇には、合宿に向けて一人旅に出かけたけど、それでもいつも使っていたランドナーのフロントにサイドバッグを無理やり付けてという程度で、4つのバッグを振り分けてという訳じゃありませんでした。
そもそもテントを持ってというのが、面倒くさいというか、いちいち設営しなきゃならんのかという気持ちのハードルが高かったからかも。キャンプ自体はボーイスカウトをやっていたから幼少から親しんでは居たのですが、その頃の様式がベースとなっていて、キャンプをやるんだったら「ちゃんと」しなきゃならんという気持ち・・・。キャンプとは、テントを張って、テントサイトを整えて、撤営までの期間は色々と改善してサイトをより良くするという考え方。だから、自転車に乗らなきゃならない、峠を越えなきゃならない、寝場所を見つけてテント張らなきゃならないという、やらなきゃの波状攻撃が負担だったからキャンピングの自転車旅はやらなかったのだろうなと。それでも旅には出なきゃならん、どうしたものか。テントが無ければ設営しなくて済むという屁理屈か、テント無しで行き当たりばったりで、駅だったりバス停、公民館の軒先や橋の下などで野宿するスタイルが主になってきて、そんな気楽な旅をしてました。クラブの合宿はそもそも民泊主体だったからというのもあるけどね。

ところで、中高一貫の学校に通ったもんだから、冬になるとスキー学校という学校行事があり、例年それに参加していました。担任以外の体育教師が主となって、スキーを教えてくれるんだけど、それは体育の延長で、スキーで滑る行為は楽しいものの、勝手自由に滑れる訳じゃないし、いちいち怒声を浴びながら滑らなきゃならんという窮屈な活動でした。だから青春時代はしばらくスキーとは離れていて、大学を卒業する頃から社会人になって仲間だったりとスキーに行くようになってから、え〜っ、スキーってこんなに自由に滑って良いんだという信じられないほどの開放感を感じて、それにしばらくハマったのであります。それと同じように、ボーイスカウトとは関係なく行なったキャンプというのにもそれと同じような感じを受けたのでしょう。点呼も無いしこんなにダラダラしてて良いもんなんだと感動したことを思い出します。まあ、スキーもキャンプも一通りガンガンと叩き込まれてきたから、それなりに滑れたし、テントも張れたとも言えるから悪いことばかりじゃなかったけどね。

50過ぎて、広島に単身赴任してから、暇を持て余していたというか一人で色々考える時間が出来たからかわかりませんが、いきなり煩悩の炎が燃え盛り、衝動的にキャンピング車をオーダーしてしまいました。どうせ乗りもしないくせに・・・。広島ではパーっと走って行ってテントを張る場所があったのに手元にキャンピング車は無く、キャンピング車のある埼玉では、適当なキャンプをする場所が無いという矛盾。その結果、悲しいキャンピング車は、倉庫で静かに出番を待つことになったのです。あれま・・・。
そして今回、austintexas氏の呼びかけにより、とうとうキャンピング車の出番が来ました。キャンプする場所は我が庭といえる場所、走る距離は近くて短いけど、初めてのキャンピング車としての出動ということで、緊張と共にわくわくしながら発進しました。サイクルキャンパーのベテラン諸氏に言わせると、まるでお遊びでしょう。だから、これは「キャンピング車を使ってキャンプに行ったっぽい」事をやりましたという話です。てへっ。
(2025年4月26〜27日 走行)

ノートンのキャンピングは、今は無き吉祥寺のベロクラフトで作ってもらいました。
リアは、カッコいいからという事で天板レスです。

スーパーで買い出しをしてから、結構な坂を下るので、荷物満載だとちょっとビビる。

パジャマさんの来訪がありました。夜の飯を食べてから帰ると言ってたけど、途中の雨で退散されました。結果的にそれは正解!
我々は、雨が止むまで橋の下で雨宿り。

スマホの天気予報は当たるね〜。予報通りに雨は過ぎて空が明るくなってきました。
その頃に、クロモリS先輩が来訪。 ホントにテント張るんだって驚いてました。

辺りは暗くなってきました。テントは5張り。そのうちモンベルが3張りでシェア高し。

だんだん夜は更けて行った・・・
はずなのに、私は泥酔して記録も記憶もありません。お恥ずかしい。

そんな私にも朝は来る。
「日に日に新たに」という言葉に何度も助けられている人生であります。

だらだらとテントから這い出すと・・・、
他のメンバーはお洒落な朝食を食べて、テントを乾かしたり、片付けを静かに始めてました。

自転車を並べて写真を撮るまで待つ! という事を聞いてだらしない私も慌てて撤収しました。

そして、メンバーはそれぞれ次の場所へ。
austintexasさん、カンタロウさん、TAKEさん、441Mさん 有難うございました。
またご一緒しましょう。

この旅のお供は・・・POWERD BY RICOH GRD

ボタンを押すともっと楽しい自転車の記事を見る事ができますよ。

にほんブログ村 自転車ブログ ミニベロ・折りたたみ自転車へ
にほんブログ村
にほんブログ村 自転車ブログ ランドナーへ
にほんブログ村

自転車ランキング


コスプレ・キャンピング” に対して8件のコメントがあります。

  1. austintexas より:

    お疲れ様でした。ノートン号のキャンピング車としてのシェイクダウンだったとは知りませんでしたが4サイドの貫禄はさすがです。では次は峠越えを含むリアル・キャンピングでしょうか。いつの日か浜松⇒諏訪の秋葉街道全制覇をキャンピングでやりたいものですね。大学CCの夏合宿のように。

    1. taboom より:

      austintexasさん こんにちは。

      今回はきっかけを有難うございました。
      ノートン号は、本来の姿じゃない形で何度か乗った事はありましたが、コスプレとは言え、あの装備で走るのは初めてだったからシェエクダウンですね。
      バッグを4つ揃えた甲斐がありました。本気で使うか・・・?と考えてなかなか決断できなかったのですがやっぱり手に入れて良かった。
      秋葉街道をたどる旅を否定するつもりはありませんが、秋葉神社詣でと考えたら、諏訪⇨浜松じゃないすかね〜。いや、位置エネルギーどうこうじゃないですよ(笑)

  2. oryzasativa より:

    こんばんは

    集合キャンプ いいですね。
    近場というのが なお良いです。

    1. taboom より:

      oryzasativaさん こんにちは。

      場所がちょうど良い塩梅だと思うのです。
      えっ、それは近所の私だけか(笑)

  3. ぶとぼそ より:

    こんにちは。
    今やランドナーやキャンピング車で旅すること自体が現実的ではなくなってしまいましたよね。だから、それらをコスプレサイクリストと呼ばれても仕方がないというか、中高年の遊びとしては自然な流れだと思いますよ。
    所詮は趣味の世界ですから本人が楽しければ、他人がとやかく言う筋合いもないですしね。
    ランドナーやキャンピング車はパスハンターなんかより知名度も高いですしね(苦笑)。

    個人的にはクロスシートの本格的なキャンピング車で旅してみたかったです。ランドナー改造キャンピングしか経験ありませんから。

    1. taboom より:

      ぶとぼそさん おはようございます。

      連休の最終日は雨ですね〜。私は連休関係ないですけど、今回は結構遊びました(笑)

      ランドナーやキャンピング車で旅する事は現実的ではないと私も薄々思っていましたが、その根拠はなんだと改めて考えた時に、はっきりとしたものが浮かびませんでした。年齢による体力の衰え、時間の制限などあるけれど、まあそれでもやってる人はやってる訳で自分で勝手に現実的じゃないと決めつけていたなと思うのです。もちろん当時と同じスタイルのようには色々な制限もあって叶わないかもですけど、それでも今にあったやり方もある訳で、それを存分に楽しめばいいかと思うのです。
      そう言った意味ではコスプレも有りかと(笑)

  4. 六浦っ子 より:

    あたしも真面目にぢ転車キャンピングやったことないですね〜 大学サイクリング同好会はユースやら民宿泊まりでした。何回か野宿はしましたが、駅が多かったかなぁ。コスプレキャンピングとはおしゃれなネーミングですね。楽しそうでなによりです。

    1. taboom より:

      六浦っ子さん おはようございます。

      野宿という言葉に惹かれませんでしたか。
      テントでキャンプというと、ある意味型にはまってんじゃんという意識があって、
      俺らは無頼だ、それなら野宿だろっという気分でした(笑)
      ところで、去年だったか六浦っ子さんとキャンプ行こうぜって話をしてましたよね。
      今年は、ぜひキャンプ行きましょう。
      キャンピング車じゃなくても十分です。
      あれ出すと仕舞うのが、面倒くさ・・・(+_+) \ バキッ!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA