ブレーキシューの足を伸ばしたい時に
前回の記事「DIA-COMPE DC980」で、リム面にシューが当たらず本体を削ったと記録しました。
その際に、rikoパパさんよりいただいたコメントを拝読して、そもそも古いフレームだとポン付は無理だと納得したのであります。
要は、
1 最近のカンチは台座からリムまでの距離が概ね32㎜で設計されている。
2 旧来のMAFACが装着されていたような昔のフレームは概ね25㎜となっている。
3 よって、DC980は昔のフレームに装着するとシューがリム面に素直に当たらない。
そりゃまあ、改めて考えると当然っちゃ当然ですね。
その時は、シューを変更その上本体削ってリム面に当たるようにして取り敢えずOKとしました。
その状態で何度かサイクリングに出掛けましたが、どうやらタイヤに空気をパンパンに入れる事で、シューの角がタイヤにアタックしていたようです。先日、小野路から戻って来たラスコルサのフロントシュー周りに黄色い粉が飛び散ってるのを見つけて、「???」となったのですが、タイヤのサイドを削った粉だと判明しました。ワーオッ! しかし、ラスコルサに装着しているミシュランのワールドツアーは横面を強固なゴムが覆ってます。サイドカットなど無縁のこのタイヤ、安心安全、マイフェバリットタイヤです。これはホント、ゴム使ってて良かった〜(笑)
そして、タイヤ頼みというのも何ですし(当たり前だよ!)、ちゃんと対策しなきゃという事で、もっと根本まで削ってシュー当てるしかないかなぁ・・・とつらつら考えながら、ネットを見ていたら、「キャリパーブレーキの足を延ばす」という触れ込みの「オフセットブレーキシューケース」という製品が流通してることを発見しました。最近のロードバイク用のキャリパーブレーキもホイールサイズとの兼ね合いで、もう5mmくらい足が長ければ使えるのにな〜という事があるようですね。ブレーキシューのスライド位置の下限から、さらに下に足を延ばす・・・、おおっ!それって私のやりたい事じゃないのと膝を打ちました(笑)
Amazonを探してみたら色々とでてきます。大体ワンペアで、3000円ちょっとくらい。前後そろえるとなるとちょっと何だよなという価格ですね。その延長でヤフオクを探して見たら、ちょっと手頃な値段のを見つけたのでそのままゲット。えーい、乗りかかった船よ(笑)
<追記> rev1
フロント側は無事取り付け完了。これでシューがタイヤにアタックする事は無くなりました。
それじゃリア側もと確認したところ、リア側は前回取り付けたシューで問題無いようです。
フロントとリアの台座間の距離が違うという事に今更気づきました(笑)
もちろん「フロント」<「リア」です。距離が違えば角度も違いますからね。
当面、リア側は今まで通りで行こうと思います。
こちらは表側。ネジ中心からシューの中央線まで概ね10mmです。
こちらは裏側、シューはシマノ互換の物を手に入れました。
関係ない話ですが・・・
今回はPENTAX K-3Ⅱで撮りましたが、このような物撮りの場合、Fの字にピントが会ってないと見ててモヤモヤするもんだなとちょっと思いました。
そもそもDC980にこの系統のシューを入れるためには、もともとの溝だとちょっと狭いので広げる必要があります。私は以前のチャレンジで広げていたので今回はちょっと整える程度で済ませてます。けど、最初からこれを知っていれば、結果的に根本まで穴を広げる必要は無かったですね。まあ、今回も含めて色々な失敗は肥やしとしましょう。「チャレンジして失敗を恐れるよりも、何もしないことを恐れろ。」本田宗一郎さんのお言葉です。この言葉には失敗する度、いつも励まされます・・・。
注意
今回のブレーキ本体に対する加工は決してオススメできるものではありません。
だから良い子は絶対真似しませぬようお願いします。
この旅のお供は・・・ POWERED BY PENTAX K-3II with DA 1:3.5-5.6 16-85mm ED DC WR
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おはようございます。
なるほど、うまいこと考えられた部品があるのですね。良く見るとトーイン調整も出来る?ようですし。
taboomさんの「執念」を感じるようなブレーキになったと拝察いたしました!
rikoパパさん おはようございます。
今日は生憎の天候ですね。私はこれから仕事にでなきゃなのでちょっとナーバスです(笑)
この部品には驚きましたが、昔はキャリパーブレーキ本体を取り付けるオフセットネジ(?)があったくらいだから、同じようなのがあっても然るべきと思いました。
ご指摘のようにトーイン調整は可能です。本体の溝が適当なのでそれは微妙ですが(笑)
何れにせよ、これで実走してみてその結果やいかにですね。また報告します。
おはようございます。
よい物を見つけましたね。ただ、短足短足と頭の中が渦巻いた少年期を過ごした僕としては、脚を短くするという行為に拒否反応があります。でも、ことブレーキに限って言えば短足にすることでテコの原理で効き目はアップしそうですね。
INTER8さん おはようございます。
今朝は生憎の雨ですが、今日は自宅で新しい自転車の構想を練ってらっしゃるのでしょうか。
テコの原理、学校で勉強したのにこのような実戦ではそれが生かされていない事に我ながら呆れてますが、このような具体的な問題がでて初めて考える(身につく?)んだろうと思ってます(笑)
しかし、980を調整するにあたり、ブレーキ本体よりもアーチワイヤーの太さに辟易してます。これがバネと相まってシューを押さえつけてねじ止めするのに苦労するんです。
こんにちは
なるほど~ 寄せて上げる ってやつですね。
ギロチンタイプは 取り付け角度や 出に 自由度が高いのに 最近の製品では見かけなくなってきました。 今後は こっちが主流なんでしょうか?
8割 マファックの我が家では こんな問題は起こらないのですけれど・・・
TAKOぼんさん こんばんは。
ギロチンは自由度が高い分、間合いを取る必要があるので、今回のように接近戦の場合には相手の懐に飛び込まざるを得なくなりました。
マファックの良さも、そうでないところも愛しているからこそ、ちょっとおイタをしたくなるのです。浮気なぼくら(笑)
こんにちは
ワンピク改造に挑んでいますが
「シューがリムまで完全には届かない。
タイヤに少し乗ってしまう。」という事態に
直面しています。
こちらのオフセットシューで
いけるかもしれません。
調べたら船だけ1800円
シューつき3000円台。
通販で買うことにしました。
oryzasativaさん こんばんは。
ワンピクのフロントブレーキは、ホント懐深い奴じゃないと届きませんね〜。
だからといってオリジナルの板ブレーキ(笑)を使うのはちょっとねぇ・・・。
そんな人には、テクトロの900Aがおすすめです。2000円しませんし、効き目は抜群です。
私のピクニカ 、ワイマンの変態センタープルから900Aに変更しました。
ワイマンの変態センタープルを再び使いたくなった場合に、足伸ばすオフセットシューを使おっかと思ってます。
確かにカンティ台座の位置は昔と変わりましたね。
シマノの某ブレーキがカンティでありながら互換を無視した形状にした頃からだと思います=MTB全盛期の頃。ウチのTOEI製フレームで作った2台はオーダー時に取り付けるカンティブレーキの銘柄を聞かれたのですが、それも台座位置問題からでしたよ。
ぶとぼそさん こんばんは。
カンティ台座の位置が変わるなんてと、途中で自転車から離れていた組としては驚いてます。
しかし、それがシマノの仕込みによるものだったとは・・・。
うーんあのヤロ、歴史を踏みにじって自分の好き勝手やりやがって(怒)って感じですが、それをしたからこその現在のシマノ帝国なんでしょう(笑)