ハイラックスサーフSSR Limited

広島からの引越荷物の受入れの為に、埼玉の部屋の掃除というか片付けをしております。

そしたら出るわ出るわで懐かしいものが次から次へと出て来て、片付けがなかなか捗りません。いちいち、これはあの時に買ったもの、これはこの時に使ったなぁと思い出しモードに入ってしまうからなんです。その中で、一番手こずったのが、膨大な写真。家族に関わる写真と、そうでない写真、例えば写真クラブ関連で撮ったいわゆる作品の類（殆どが目も当てられない駄作の山！）とを区別しないといかんという事で、分別を始めたらこれもまた思い出しモードに入ってしまって・・・（笑）
その中で、見つけたのがこの写真です。かつて乗っていた懐かしのトヨタハイラックスサーフ N60系であります。ディーゼルエンジンにターボがついて何と85PS（笑）それまで乗っていたのが、ドッカンターボと言われていた、いすゞジェミニイルムシャーで、小さい車でブイブイ言わせていたのですが、結婚を前にこのままじゃ死ぬからと思って乗り換えました。自分の結婚式当日も式場から披露パーティ会場がある新宿までこの車で移動したし、翌日は成田空港まで行きました。そして翌年の夏休みは、北海道でキャンプだとばかりに、荷物を積んでぐるりと回りました。ところでこの車、なんと傾斜計はついてるのにも関わらず、エアコンはついてません（笑）。当時は今ほど暑くなかったというのもありますが、要はつける金が無かったのです。でも、サーフは後ろの窓が上下に全開するので風通しは抜群です。北海道では車内に洗濯物を干しながら窓全開にして乾かしたりしてました。そんな思い出が満載された車なのです。

ところでこの写真、何処で撮ったんだっけ？と眺めたら、左に国士峠の表記が見えます。伊豆の国士峠（国士越＝こくさんげ）ですね。この峠を超えて湯ヶ島の明徳寺（おさすりさま）に行くコースは、ニューサイの記事で紹介されていて、私も寒い時期に自転車で超えた事があります。その時のコースを覚えていたので、修善寺に行く機会にサーフで越したんでしょう。

いろんな荷物を積んでいろんなところに出かけた思い出深い車でした。自動車にいろんな荷物を詰んでも良いんだと気づくきっかけとなった車でもあります。それ以前は自動車には物を載せないでなるべく軽く軽くと考えていたので、それは目から鱗状態で、それ以降は荷物が詰める車に乗るというのが自分の中で不文律となりました。

そんなハイラックスサーフでありましたが、当時はバブリーな時代だったので、ある時一目惚れでもう一台セカンドカーを買っちゃったんです。エアコン買えないのに車を買っちゃうのがバブリーたる所以？変な時代でした。その後に、子供が生まれる事になったので、エアコン無いとダメだろうし、２シータじゃ論外という事で２台手放して、エアコンがついた楽チンな自動車に乗り換えたのでありました。

アイドリングでガタガタ揺れる車体、発進時の板バネの沈み込み、汗止めのハチマキ巻いて走ったこと、そして時たま車内を抜ける心地よい風、今でもハイラックスサーフに乗ってた時の夢を見たりします。この下のバナーを押すともっと面白いぶらり旅の記事を見る事ができますよ。