鞆の浦 日東第一形勝

広い畳の間の先に見えたのは、仙酔島であります。
そして眼下の海を、龍馬の船を模した平成いろは丸が島に向かって進んでいきます。確かに、この景色は素晴らしい。古の外国から来たお客さんもこの景色を見て惚れ惚れとした事でしょう。景色の素晴らしさに加えて、この展望の間を通り抜ける風がとても気持ちのよいものなのです。季節が良いとうのもあるでしょうけど、いつまでもボーッと座って眺めていたい気持ちになります。

広島県福山市の鞆の浦にある福禅寺の対潮楼は、かつて朝鮮通信使を歓待する場所だったようで、通信使の偉い人がこの景色をみて、日東第一形勝と賞賛したとのことです。日東第一形勝とは、朝鮮より東で一番美しい景勝地だという意味があるそうです。1711年の頃ですから、江戸時代ですよ。社会科では徳川幕府は鎖国政策を取っていたと教わりましたが、朝鮮とは国交があったんですね。そうやって昔は仲良く行き来していたのに、昨今の状況は・・・ちょっと残念であります。

今年を限りに広島を後にする事になったので、家人が引っ越しの下見という名目で広島にやって来ました。期限が近くなると焦るのはどっちも同じ(笑)
そして、その家人が珍しく自分から行って見たいと言った場所が鞆の浦でありました。鞆の浦には以前に一人で行ってますが、そのときは輪行して自転車で行きました。今回もどうせなら自転車と考えましたが、2人分の電車代を考えると、レンタカーを借りた方が安かろうという事で、今回は広島からレンタカーでレッツゴーであります。

まずは、仙酔島に渡ろうと渡船場にやってきました。
改札口の向こうはいきなり海というシチュエーションに気分はアゲアゲの様子。

平成いろは丸がやってきましたよ。
しかし、船首がパカッと空いたままなのは、見る度になんとかならんかと思いますね。

はい、出航です。往復で240円。2人で480円。
往路だけ乗って、帰りは泳いで帰ってくるというのは認められていないようです(笑)

仙酔島マップを借用しました。
マップの右下の鳥の口展望台に行ってから、最高箇所の大弥山展望台まで登りました。

砂浜って歩くのは、結構疲れるものです。しかし、サクサク歩くんだ、これが!

鳥の口展望台に上がってきました。
気温も上がり、汗をかきましたが、展望台を吹く風が気持ち良くてとても爽やかです。

一旦砂浜レベルまで下りてから、改めて登り返して大弥山展望台までやってきました。

しかし、ここまでの道のりを彼女はスタスタと歩くので下手すると置いてかれてしまうぐらいの勢いであります。そういえば、彼女はスケートで足腰鍛えているんだった!それが顕著なのは登りより下りででした。足首が柔らかいので、地面に対して垂直に近いカッコで、どんどん下って行ってしまいます。自転車かっ! こちらといえば、重力方向に対して垂直になるので、どうしてもへっぴり腰の姿勢で下るので遅くなります(笑)

鞆の浦を俯瞰。ここが潮待ちの港と呼ばれるのもわかりますね。

砂浜に下りてきました。日差しがキョーレツです。

迎えの船がやってきました。これ、タッチアンドゴーなので、乗り場で待っていないとさっさと行っちゃいます。(笑)

鞆の浦散策編です。前回行ったときも思いましたが、高低差があるので、軒先を巡っていても楽しいです。

島巡りに以外と時間が掛かった関係で、お腹すいたまま散策したのでどうしても早足になってしまいます。最後の画像はやっと辿り着いたごはん屋さんです。暑いから扉開けときましょと女将さんが気を効かしてくれました。
鞆の浦は、鯛漁の地なので、彼女は鯛茶漬け、私は刺身定食を食べました。美味かった!

んじゃ、改めて対潮楼に行って見ましょ〜。

しばらく気持ちのよい座敷で景色を愛でた後に再び町巡りに。
しかしこの時期、鞆の浦 de ARTが開催されているので、油断がなりません。もともとあった気の利いたものか、それとも後付けでゲージュツされたものかを識別しなければならないからです。しかし、それを含めてこのような催しは面白いと思います。部分的に、「これは何、なんで????」という物もありますが(笑)

この馬は、八朔の馬といってこの地だけで行われる子供の成長を祈る行事で使われる木馬です。山の上にある民族資料館ではちょうど企画展をやっていて、いろんな種類の木馬が飾られていましたが、これも庶民仕様から、金持ち仕様があってなかなか面白かったです。鞆の浦を訪ねた際は、この民族資料館にはぜひ行って頂きたいものです。

しかし、民族資料館は小高い丘の上にあるのでそこまで登らんといかんのじゃ(笑)

さて、影も長くなって来たので、帰ろうか。

沼隈半島をぐるりと回って帰るプランでしたが、夕日の時間が近いので、それだったら、後山展望台に行ってみよ〜

さらば、仙酔島!

2019年10月5日 2泊3日の旅、第1日目
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