手賀沼と小堀の渡し

「小堀の渡し」と書いて、「おおほりの渡し」と呼ぶのだそうです。
取手市が運営する市営の渡船であります。利根川の対岸にある小堀(おおほり)地区とつなぐためですね。Googleマップで取手市を検索すると、利根川の南側に飛び出たところが見えますが、それが小堀地区だそうです。暴れ川だった利根川を慣らしたら元々の土地が南側に残っちゃったという感じでしょうか。いずれにしろ、不便な事この上ないということで運行を開始したという流れかな。詳しくは、取手市の案内をご覧下さい。

「あっち側」はどうなっているんだろという事に大変興味があります。
それは、峠の向こう側だったり、今回のように普通じゃ渡れない川の対岸だったり。その興味が私の旅に出る動機の一つと言えるでしょう。その中でも特に船、広島に行ってから、それが旅に与えるスペシャル感というものを感じるようになりました。そんなスペシャル感をお気軽に体験できるのが渡し舟。利根川にはもっと上流に「赤岩の渡船」があります。群馬県と埼玉県を行き来するもので、2度ほどお世話になりました。後は、愛媛県の松山市の「三津の渡し」。これは歩き旅の時に利用したんだっけ。ちょっと昔になるけど富山県の「伏木港の渡し」、そして、広島の荒くれ海峡を渡る渡船「音戸の渡し」これは残念ながら廃止になってしまったけど、広島時代の一番の思い出です。いずれの場合も、それまで歩いて来た(もしくは自転車に乗って来た)ところで、船に乗って渡ったらまた歩き出すという、あたかも道が続いているという感じに惹かれるんじゃないかと思うのです。そんな渡しですが、運行するにはコストは掛かるだろうし、続けるのは大変でしょうけど、多少の手間賃を払ったとしても残ってもらいたいものです。

今回は、4Catsさんが、我孫子のMさんと手賀沼の近郊にある寺社の彫刻をみて回るというプランにお誘いいただいたものです。その延長で小堀の渡しもという事で1日楽しませてもらいました。朝方はちょっと寒かったですが、日中は穏やかで楽しいサイクリングでした。
(2024年1月27日 走行)

<<追記>>
この年になると記憶がまばらになって・・・(笑)
ナニ銀さんオススメの大阪の木津川の渡し、しまなみ海道への最初の一歩尾道向島への渡しも利用してました。

渡しの前の木には白い椅子がぶら下がっていました。
これは将来的に、ドキュメント72時間で取り上げられるかも(笑)

渡し舟がやってきました。

散歩に来てた女の子がナイスタイミングで入ってくれました!

自転車と一緒に乗船です。

出港前は誰でも気分が高揚するものです(笑)

乗船の様子はこんな感じ。
デッキだけじゃなくて、扉を開けると暖かい部屋もあります。でも風を感じていたいじゃん。

さて、出すよ〜ってハッピ姿の船長さん。

心配していたスタンド問題は全く問題なし。3台まとめて柵に立てかけてね〜との事。

航送波を見るのが好き。
何せ、人生後ろ向きなもんで(笑)

楽しい航海も5分ほどで対岸に到着。名残惜しいな〜。

渡してくれてありがとね〜。

この、船のデザインは日比野克彦氏のものだそうです。

今回のコースはこんな感じ。

改めてみるとストラバの記録はそんなに見やすいものじゃないと気がつきました。だからGoogleマップに落とてみました。

手賀沼には8時すぎに到着しました。
今回は輪行で行ったので、我孫子駅で立ち食いそば(唐揚げ1個乗せ)を食べました。

本日のコースのブリーフィングです。

4Catsさんはアトランティスのディアゴナール。Mさんは、Pieの小径車です。
私はと言えば、折りたたみのやり方を予め練習してたMR4での参戦です。

MR4は折り畳むのがとても簡単です。まさに輪行にはうってつけであります。
が、自転車自体の折り畳みが簡単だとしても、輪行に手間取らずというのとはちょっと違うと思うのです。輪行するには、輪行袋を広げて(畳んで)、バラした自転車を縛ったり、付属品を片付けたりとか、自転車の他にやる事が沢山あるわけで、それをぜーんぶ含めてやらないと電車に乗れないですしねぇ。
革命なんてありえないでしょ(笑)

手賀沼からちょっと離れただけで、神社は出てくるんですよ。

香取神社の裏手の広場にぽつんと遊具がありました。
なんとなく回そうと思って触ってみたら、回らないように固定されてました。外側にある縦棒が固定してるのね。回らないとつまんない。

将門神社です。

色々と装飾はありますが、私的には何だかスゲ〜なって感じ(笑)

手賀沼に戻ってきました。

手賀沼の東端にあたるんですけど、水はなんとなく汚い感じ。以前はもっときれいになった印象があったんですけど。

手賀沼から北上して、古利根沼までやってきました。
古利根沼は、暴れ川だったころの利根川の残痕でしょうか。

古利根沼の裏手に回って、坂を上っていきます。

古利根沼の南側には、芝原城(中峠城)跡があります。
高いところに上ってくると、古利根沼の向こう側が見えますが、それは取手市の小堀地区です。

城址は林の中の散歩道になってます。

城址から下ってくると、こんな野趣あふれる道が待ってます。

ほっと一息。さて今度はどっちに進もうか。

そろそろお腹が空いて来たので、お昼にしますか。

お昼はお蕎麦屋さんで。

食後は渡船に乗って、取手側に渡りました。
取手の神社にも、細かい造作の社殿がありました。それは写真のものの裏側にあって、防鳥の為の頑丈なネットで防御されています。あまりの様子に写真は撮れませんでした。

さて、R6の側道で我孫子側に戻りましょ。
Mさんは、サドルの高さが気になったようで「この期に及んで調整」されています(笑)
川渡ったらすぐご自宅なのに・・・ねぇ、しかしそれが本物のサイクリスト!

テキトーな私としては、ちゃんと見習わないといけないですね。

この旅のお供は・・・ POWERED BY PENTAX MX-1

ボタンを押すともっと楽しい自転車の記事を見る事ができますよ。

にほんブログ村 自転車ブログ ミニベロ・折りたたみ自転車へ
にほんブログ村
にほんブログ村 自転車ブログ ランドナーへ
にほんブログ村

自転車ランキング

手賀沼と小堀の渡し” に対して12件のコメントがあります。

  1. shiokame より:

    おはようございます。
    峠・橋・渡し船・トンネルなど、taboomさんのおっしゃるとおり、「あっち側」と「こっち側」をつなぐ、つまり、この世とあの世をつなぐ・分断と結節の装置と言えるかもしれません。あっち側へ行きたい・知りたいというときには、必然的にこれらの装置を越えなければならないわけです。それが旅へと駆られるひとつの誘因なのでしょうか。だから、これらの装置に心惹かれるのだと思います。
    それにしても、利根川の渡し船、まだ残っていたのですね。赤岩にもまだあるということで、これを中心にサイクリングのプランを考えましょうか。1970年代初頭、那珂川にもいくつか渡し船がありました。その一つに乗せてもらったことがあります。木の小さな舟に自転車を3台くらい乗せたのを覚えています。舟に動力はなくて、川の向こう側とこちら側に太い針金が張ってあって、船頭さんはそれを手でたぐり寄せて向こう側へ向かっていました。今は昔の話です。

    1. taboom より:

      shiokameさん おはようございます。

      ご無沙汰しております。寒いですね。午後は雪降るらしいです。
      この話題は何度も出していますが、おっしゃる通り「結節」のあり方というかそのものに漠然とした興味があるようです。
      それは今の現状に満足してないから・・・青い鳥がいるんじゃないかと(笑)

      赤岩の渡船はちょっと前から知ってましたが、今回の小堀の渡しはノーマークでした。手賀沼あたりを散策するのに組み込むのが良いようです。
      赤岩は、あのあたり何しろ風が強烈だから季節を選びますね(笑) 
      道路や橋の整備が進む一方、コストのかかる渡船はより観光側に振るしか生き残るのは難しいかなと。だから残っているうちに見ておきたいというか利用してみたいと考えてます。
      結節機能としては峠越すより楽チンですからね(笑)

  2. oryzasativa より:

    こんにちは

    渋いですね
    「関東甲信越小さな旅」みたい。

    蟻の戸渡りは
    開高健大先生が「ありゃ良いものです」って
    何かで書いていました。
    よくわかりませんが。

    日比野克彦デザインですか
    ダンボール工作っぽいです
    昔公募展で ダンボールの半立体作品を
    持ってうろついたのを見ました。
    タナカノリユキもいてヒッピーみたいな
    ファッションでしたが今や学長ですからね。

    1. taboom より:

      oryzasativaさん こんにちは。

      お寒うございます。マジに寒いので今日はシャッター閉めました(笑)

      ちょっとした関東甲信越エリアでも、まだ知らないところがあるんだなというのを実感しました。
      そりゃ当たり前ですよね。それ言えるほどで行ってないし! 行くとこねぇ〜なんて言ってらんないです(笑)

      開高健先生の話は面白いですね。吉行淳之介から君の名前はいいね〜って言われたのはご存知ですか。「ぼぼだかたけし」、ボボが高くて健やかなんて、素晴らしいじゃないか! って。
      あ〜、書いててもうお腹いっぱい(笑)

      1. oryzasativa より:

        新潮文庫の対談ですかね
        淳之介氏の
        男色のめくるめく世界を熱心に語り
        開高氏が閉口していた記憶があります。
        話がピンチョ(オリーブの実に詰めるやつ)に飛んだり、読むにパワーが要ります。

        1. taboom より:

          oryzasativaさん おはようございます。

          なんで読んだかよく覚えて無いのですが、ググってみたところ、サンデー毎日のエッセイに乗っていたようです。
          私はそのエッセイをまとめた文庫本だったかな。
          あの頃は、ちょっと本を読んでたな〜。

  3. 奥田茂雄 より:

    輪行って結束バンドの作業時間が一番かかるんじゃなかろうかですね、まったく(笑)。あと畳んで袋に収納する時間とか。

    渡し舟は僕はあまり馴染みがないのですが、郷里の近く、鳥羽地方のリアス海岸の入り江に対岸の子供たちを学校に運ぶスクールボートがあって、要するに誰でも乗れる渡し舟で何回か乗った覚えがあります。橋が出来て廃止になりましたが。

    手賀沼は南側の丘の集落の様子が好きです。しかし今回のお昼はうなぎではなかったのですね(笑)。

    1. taboom より:

      奥田茂雄さん おはようございます。

      久しぶりに降る雪ですが、都会は毎度やられますね(笑)

      そうですね〜、自転車本体以外に手間取りますね。確かに3枚を結束するのは時間かかりますね。私はマジックテープを使っていてペタッと貼るだけなので比較的楽ではありますが、袋に丸めて詰めるときに嵩張るのが難点かな。それだから袋を畳むのも手がかかります。袋が小さい分、きっちり巻かないと入らないですからね。コンパクトになるのは助かりますが。

      スクールボート! そんなナイスなものがあったんですね。そんな経験はちょっと自慢できますよ。うらやましいです。
      だんだんなくなって行く渡船、今からでも探してチャレンジしたいです。今年のツーリングのテーマにします。

  4. 4Cats より:

    おはようございます。
    先日はありがとうございました。
    本来は渡船後の向こう岸で見聞を繰り広げるべきではあったのですが、午前中の神社巡りで“渡るだけ”になってしまい申し訳ありません。
    渡ったら渡ったでまたキリが無くなるのですが、また是非機会を改めて。
    次は一番船で渡りましょう。

    1. taboom より:

      4Catsさん おはようございます。

      こちらこそ、お誘いいただきありがとうございました。
      古利根沼のあたりは覚えていましたが、今回行った小堀の渡船は良かったな〜と思ってます。
      しかし、あの小堀の集落は取り残されてちょっと不便だろうなと思いますね。私んちの辺りも県の突端にあたるので、ちょっと親近感湧きました。地続きですけど(笑)
      渡った先の取手側も何か面白そうなものがありそうですね。次回もまた。

      あっ、忘れてた! お土産にいただいたお菓子、チョー美味しかったです。ごちそうさまでした。次は家族の分も買って帰ろうと(笑)

  5. east_bred より:

    少し前に古利根沼へ行ったのに、N社の我孫子工場ばかりに気を取られて居て、
    こんな処に渡し舟が残っていたなんて知らず居たので乗れず失敗でした。。
    ガキの頃に居た市川のクラブではアソコの親父が『矢切の渡し』が大好きで、
    クラブランと言うとアッチ方面に行くので乗った事は有るのですが、
    此処は知らなかったです。

    1. taboom より:

      east_bredさん こんにちは。

      昨晩の雪は大変でしたね。
      朝から気合いれて通りの雪かきしてさっぱりしたと思ったのですが、そこまで頑張らなくても溶けちゃったようです(笑)

      手賀沼の辺りは谷戸も面白いけど、利根川の方に行ってみるとこんな渡しもあったりして面白いですね。
      この渡しはまだしばらくありそうなので機会があったらぜひ利用してください。自転車含めて200円です。
      矢切の渡しは行った事無いので行ってみたいですね〜。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA