オフリミッツ?

縄竹林道というのをご存知でしょうか。
我々サイクルツーリング愛好者は、林道と聞くと半分腰が浮いちゃう習性があります。が、この林道はその手の愛好家には手を出しにくいところにあります。手を出しにくいというと南アルプススーパー林道という横綱がいますが、こちらはそこまでスケールの大きなものじゃありません(笑)
縄竹林道は、狭山湖の源流にあたる部分を縦断する林道であります。水源の管理道路ですね。歩行者の通行だけが許されています。自転車持ち込みはもちろん禁止されています。昔はそこまで制限されていなかったろうに、ブイブイ言わせた奴が居たんでしょう。とても残念なことです。

狭山湖を巡る周回道路の地道は、プライベートでもtaboomツアーズでも何度も通った事があります。その際に、道はあるけどフェンスがあって入れない所があるなぁと薄ぼんやりと認識はしていました。まあ、何と言っても水源地ですから簡単に立ち入られても困るでしょう。ところが、ある時通り掛った際に、そのフェンスを開けてその中に入って行く歩行者を見かけました。おいおいおい、そりゃ禁止されてる所だろうと改めて注意書きの看板を見たところ、バイクや自転車はダメだけど歩行者は通行可と書かれてました。「なんてこった!歩行者ならこの水源に入れるのか」と驚いたのがこのルートを知ったきっかけであります。しかし、狭山湖エリアは自転車で行くもんだと思っていたので、そのルートに入っちゃったら乗って来た自転車どうすんだよという壁にぶち当たって問題先延ばしにしていたのであります。

さて、この土曜日、家人が体を動かしたいから何処かに行きたいという事で、このルートを思い出しました。改めてググってみると、このルートは縄竹林道(通称)と呼ばれているようです。狭山湖になる以前にはそこにも人が暮らす里山があって貯水池建設に伴う移住がなされた後は手付かずの自然林になったと聞きます。そんな狭山湖の水源地の自然林の中を歩くのも良いでしょう。自転車使わないルートを考えたら、アプローチは「さいたま緑の森博物館」をスタートして、周回道路からゲートイン、縄竹林道を歩いて南側のゲートから周回道路に再び合流。そして周回道路に出たら、そこから谷戸を伝って野山北公園まで行こうじゃないかという計画になりました。野山北公園まで行ったら、かたくりの湯から西武拝島線の玉川上水駅までバスが出てるからそれを利用してもいいし・・・。まあ、そこまで行けば後は何とかなるでしょ(笑) そんじゃ、レッツゴー。

本日のルートはこちらです。普段立ち入らないエリアに足を踏み入れてます(笑)

西武池袋線の小手指駅からバスに乗ってやってきました。萩原のバス停で降りました。

バスを降りてから、大体こっちだろといきなり歩き始めたら、家人はルートを確かめないで大丈夫かと不審な顔。おいおい、俺はこんな事何年やってると思ってるんだ(笑)って言い返しましたよ。

でも、結果的に回り道してました。わはははははと笑ってごまかす。

でも、回り道のおかげでこんな洒落たカフェも見かけただろ(笑)

さいたま緑の森博物館は、この厄災のおかげで休館してました。
トイレだけ借りて先を進みましょう。

この道は、昨年の5月に桜山展望台にサイクリングした帰りに通りましたよ。覚えてますか?

周回道路に合流したところが、縄竹林道のゲートです。

ゲートの扉の中には邪魔な車止めがあります。無理すれば・・・ですが、決して入れちゃダメ。(自転車)

しかし、ここまで整備された道だとは思ってもみませんでした。

しばらく歩くと、別の道と合流しました。正面の方向からやって来たので、ここを右に曲がります。

こちらは、周回道路の別のゲートから来てる道ですね。そのゲートとは、あのヤラシイ上りの途中にある奴だな(笑)

左手は、右手に比べてちょっとフェンスの様子が違います。右手は普通の森林ですが、左手はなんか水っぽい感じがしてます。

湿って見えた左側は、狭山湖に流れ込む部分だったようですね。いったん振り返って見た図。

奥に湖面が薄っすらと見えてます。いつもと逆方向から見る湖面はちょっと感慨深いものがあります。

さて、林道を進みましょう。向こうに見えて来た橋があの橋が、縄竹橋かな。

縄竹橋の上流側を見ると、沢筋が2つ合流してます。それが金堀沢と大沢の合流地点でしょうか。

規制が強化される前は、大沢も金堀沢も比較的自由に足を踏み入れる事ができたそうです。もっと水源近くに行けたのに、残念!

縄竹橋を過ぎると、上りが始まります。結構きついですよ。ローローで上る感じかな。
このような道を実際に歩いたりすると、自転車で走ったらどんなだろキツイかなとか、これが下りだったらどんな景色に見えるのかなとか、無意識に自転車目線で考えてしまいますね(笑)

安易に道の側に寄るからドロボーに捕まるんだよ(笑)

林道の一番のピークです。あそこは峠じゃ無いかと考えるのも自転車目線?

これも時節柄ですか?

反対側のゲートに到着。入り口は埼玉県ですがこちらは東京都です。
管理はいずれも東京都水道局と東京電力だけどね。

ゲートを出て見ると、いつもの周回道路であります。
いつもは左手から来て下方方向にダダダって走り抜けます。進行方向ばっか見てるからか、ゲートはあまり意識しなかったな。

御判立という場所です。

周回道路から、谷戸を伝って行きましょう。
武蔵村山に広がる谷戸はこんな感じです。→野山北・六道山公園

その一つ、赤沢谷戸を下って来たら、防空壕跡を見つけました。確かに斜面が沢山あるから穴掘るにはちょうど良い塩梅かと納得です。しかし、この辺りに76ヶ所もあったとは凄い規模ですね。沢山あったといえば、吉見の百穴とか調布の掩体壕か(笑)

下まで下って来たところで、赤沢の谷戸を振り返ってみます。
この景色を眺めながら軽いランチを食べました。ちなみに今日は火器はなし。

タコノアシというのは希少植物らしいです。
湿地帯に生育すると聞いたので、「蛸の葦」かと思いましたが、単純に「蛸の足」のようです(笑)

ランチ後は、再び谷戸伝いに進みますが、衝撃の光景を見ました。
その名も、出会便所! 
おいおい、こんなところで出会って、そして・・・(+_+)\バキッ!

出会の広場にある便所だから、出会便所だそうです。
でも勘違いする奴もいるんじゃないでしょうか。いないか(笑)

ハッテン・・・いや間違い、出会いの広場を過ぎて進むと、ちょっと広い場所に出ました。この辺りは遺跡があったようです。古来から日当たりの良いところは人気だったようです。

谷戸伝いも終わり、シャバに戻って来ました。
ここは、当初予定していた かたくりの湯 からはちょっと南にある空堀川の上流端であります。

そして、例のトンネルの入り口です。
ここまで来ちゃったら、自転車じゃないけどトンネルに凸入だ〜。

自転車で走り抜けるだけじゃないので、トンネル一つ出ると振り返ったりする余裕があります。赤堀トンネルの上には桜の木があった事を思い出しました。これは花見の季節にこなくちゃだわ。

そして最後の赤坂トンネルを抜けると、ここもぽっかりとした空間を意識します。ちょっと異界に出ちゃった感もありますね。

だったら先に進むかと、5つ目のトンネルにチャレンジ。当然ながら侵入禁止。いつもなら引き返すけど・・・

トンネル手前、右手に取っ付きを発見。そこを行こうじゃん。

相棒は相模湖の山育ちだから憂いなし。

ちょっと藪を漕いだら、ポンとこんな場所に出ました。おおっ、ここに出るのか!
ちなみに、ここは2013年3月の「みんチラサイクリング」で通った場所ですぜ(笑)

富士山からは綺麗な本物を拝む事が出来ました。ナイス!

多摩湖サイクリングロードに出ました。看板の左手に先ほどの神社と富士山はあります。

じゃ、ここでちょっと休憩・・・という訳にもいかず、先を急ぎましょう。

木陰からメットライフドームが見えます。自転車で走ってる時は気がつきませんでした。
ここからは、サイクリングロードを歩くことになりますが、後ろから音もなくやってくる自転車が不気味というか怖いです。うーん、歩行者目線だとそんな感じがするんだと再認識です。今後は気をつけましょう。

多摩湖橋から西側を眺めます。これはいつもの日本一の取水塔ではありません。でも、これはこれで中々味があります。

新しくなったライオンズのボールパーク。ニュースでは見てましたが2軍の練習場が綺麗になってました。施設は格段に良くなってるんだから選手には今年こそは頑張っていただきたい。

西武球場前でゴール。電車乗って帰りましょ。

歩行距離 概ね12km

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オフリミッツ?” に対して16件のコメントがあります。

  1. アルプス親父 より:

    TABOOMさんおはようございます。
    小学生のときは遠足、高校のときはマラソンコース、下山口には親戚もおり慣れ親しんだ場所と思っていましたが、縄竹林道に入って散策できるとは知りませんでした。こんな時こそ密にはならないし平日だったら人出もないでしょうから是非歩いてみたいと思った次第です。
    PS.来る3月のダイヤ改正で、伊豆方面の踊り子号の車輌交代に併せて、波動輸送で細々と運転していたムーンライトながらが廃止になりますね。人件費含めた合理化であれば致し方ありませんが、またひとつ昭和からの夜行が無くなり寂しい限りです。

    1. taboom より:

      アルプス親父さん おはようございます。

      当地では当たり前のようにあった狭山湖、多摩湖ですが、改めて考えると近隣にこのような場所があるという事は幸せなことだと感じてます。私もマラソン大会で走らされてえらい目にあってた口ですけどね(笑)
      あの界隈は歩いてみるととても良い場所ですがアプローチが面倒です。今回バスを使いましたが、バスの本数があまり多くないのでヒヤヒヤでした。自転車ってなんて便利なんだろと改めて思います。
      とうとうムーンライトながらも終息ですか。残念というか寂しいですね。合理化という名の下、仕方ない部分もありますが、余白とか余裕とかがない時代は息苦しい(生苦しい?)感じがしますね。

  2. yasuoti より:

    知らなかった!!!
    徒歩ならドードー(導導って書くらしいですね導水路のこと)まで行けるんですね。

    あっ!
    自転車を押して歩けば通って良いって事にはなりませんかね?
    ダメかな?

    1. taboom より:

      yasuotiさん おはようございます。

      詳しいことはわかりませんが、あれは実はドードーじゃないらしいです。
      参考ページ→ http://akutamako.g2.xrea.com/kanaborisawa.html

      >自転車押して歩けば通って良い
      ・・・というのはこちら側の理屈で、端からはそうは見られない場合が多いようです(笑)

      前回ヒントをもらったので、最後のトンネルを攻略しました。ヤッホー!

  3. パジャマ雄三 より:

    高1で入会して初めてのクラブランで連れてってもらったのが狭山湖で
    当時は狭山湖のしっぽまで行くことができました
    先輩達がホイールは浮くか浮かないかという話になり湖にホイールを浮かべたのを覚えています
    村山砦という建物の前で並んで写真を撮りましたが あれはただの料理屋だったみたいです
    湖畔まで簡単に行ければ最高の観光スポットになるのですがムリでしょうね

    1. taboom より:

      パジャマ雄三さん おはようございます。

      その当時は奥までというか、水辺まで行けたんですね。
      ホイールを水に浮かべるということも含めて、今となっては夢のような話です(笑)

      >村山砦
      あはははは、ありましたね。砦があっても良さそうな秘境だったですからね。だから旅荘も大繁盛。湖畔でロマンチックにという感じでしょうか。今となっては普通に人が住む地になってしまったので、ずいぶん廃墟になってました。それこそ「つわものどもが夢の跡」だなあと思います。

  4. oryzasativa より:

    こんばんは

    「出会便所」(笑)
    役所の会議で誰かが面白半分に提案して
    たまたま採用されのでしょうか。

    奥深い山の沢の「出会」でキジ撃ちやってたら
    鹿に出会ってしまったことありますけど(汗)
    出会ったというか、凝視された。動けないので 焦ります。

    狭山湖のあたり昭和の頃は時々走りに行っていたのですが
    こんな歩き道があるとは知りませんでした。
    行ってみたいです。

    1. taboom より:

      oryzasativaさん おはようございます。

      凄いネーミングでしょ(笑) どちらかというと家人の方が先に見つけて、ギャーって言ってました。

      キジを撃つつもりが鹿の登場、こりゃまた笑えるシーンですね。ナイス!
      こちらも動けないですが、鹿もへんな場面に出会っちゃったなと気まずかった事でしょう(笑)

      ちなみに職場で、男の先輩社員がトイレに行くのに、「お花摘み」に行ってくると言ったので、それは間違いだと諭したことがあります。ホムセンは女性社会なのでそういう言い回しがスタンダードなんだそうです。へーんなの!

  5. わっ、ホーム中のホーム。

    あそこのゲートはMTBが流行り始めた頃に死亡事故が起きました(それが原因か不明)昔はゲートと言う感じもありませんでした。バイクのトライアルとかでも遊んでいました。その後ゲート…固いゲート…今の形になったのは10年くらい前でしょうか?

    森の博物館も球場駅も徒歩圏内、全部歩いても20キロくらい、久しぶりに自転車レスで探訪したくなりました。

    最近は『おとぎ列車』の廃線と富士塚巡りが日課です。

    あ、2013は自分も参加した感じ。

    https://hal9001neo.exblog.jp/19654236/

    1. taboom より:

      HΛL@狭山湖畔さん おはようございます。

      先般のコメントで、あの辺りについて書かれていたので、それもヒントにさせていただきました。
      MTBもそうですが、ブームの始まりというのは何でもヒートアップしますからね〜。困ったもんだと思っても、ある部分自分も加担してたりするからなかなか厄介です。
      この厄災が過ぎれば、いや厄災だからか、あの辺りを静かに歩くというのは良いものですね。しかしあの更に奥地があると聞くと言って見たくなりました。
      2013年は随分遠くになりにけりですね。楽しかったです(笑)

  6. INTER8 より:

    こんにちは。
    縄竹林道のゲートを日曜に見ていました。一日違いでした。
    南京錠が掛かっているのを見て厳重だなぁって思ったんですが、その脇から人は入れるようになっているんですね。あのゲートを見ると歩きでも入るのに躊躇します。
    女性と一緒だとトイレの場所に気を遣いますよね。特に冬は近くなりますし。しゃがんで用を足すことを 男「キジ打ち」女「お花摘み」だそうですが、立ってするのは何て言うのでしょうか。

    1. taboom より:

      INTER8さん おはようございます。

      ホントだ、1日違いですね!
      緑の博物館の坂を上ったところです。あのゲートは物々しいですが、今までの厄介ごとを反映してそれなりにダメよというのを表してるだろうと思います。あ〜残念。
      一人で歩く、もしくは自転車乗るならトイレは勝手にできるのですが、やはりそうですね、山野に入るのには気を使いますね。でも自分の方が頻尿なので、ポイントポイントでトイレ寄れば問題なかったです。
      ちなみに頻尿の私でも出会便所は流石に入れませんんでした(笑)

      >立ってする
      ん、なんだろ、大キジ、小キジって言い方しますが、立って雉は撃たないからな〜(笑)

  7. 六浦っ子 より:

    雑誌「散歩の達人」を片手に?ぶらぶら歩きがマイブームだった時期がありますが、おっしゃる通りぢ転車目線で見ちゃいますね。電車からの景色でも同じ!一生ぢ転車バカは治んないみたいです(・・;) 出会い!とは、なかなか意味深な響きのトイレですね。「出会」というのは道が合流する場所!という意味なんでしょう? だとしたら同じ意味合いで「分かれ」というのがありますね。登山やってた頃、〇〇分かれという場所に遭遇したことあります。登山道が分岐するんでわかれなんでしょう。ただ、個人的には出会の方がイイなぁ(^^)

    1. taboom より:

      六浦っ子さん こんばんは。

      散達は、電車移動の際によく読みました。しかし、最近は電車に乗らないので中々買えません。というか近所に本屋が無いのです。都会じゃないなあと改めて思います。
      散歩するときに自転車目線で見るというのはありますね。だったら自転車で来ればいいのにとも思いますが、自転車と歩きじゃ全く違うものですからね。

      「分かれ」は「別れ」じゃないですよね。だから私は割と肯定的に捉えてます。それぞれ別々の道を行く、それじゃまたなという感じ。「俺たちの旅」ですかね。いやいや、あれは別れか(笑)

  8. パジャマ雄三 より:

    村山砦はそういうアレだったのですかぁ・・そうとは知らず自転車並べて記念写真撮ってるウチのクラブって・・w
    トイレは我が社では「会議室へ行く」と言ってましたが 
    オフクロが「会議室へ行きたいからちょっと替わっておくれよー」って w

    1. taboom より:

      パジャマ雄三さん こんばんは。

      いやいや、あれは私の書き方が悪かったです。すみません。
      村山砦は、なんちゅうか、食事をするところだったと思います。ググって見ると野山北公園の六地蔵の辺りにあったとのことで、浦和からみて再奥にあたりますね。今は跡形も無いそうですので機会があったらその辺りを巡ってみます。
      それとは別に、「鳥山」というこちらも食事をするところですが、昭和39年創業だそうです。ここで食事をしたことはありませんが、ヤングな頃はここのプールに行ったりしました。隠れ家っぽくて空いてて良かったですが、水がめちゃくちゃ冷たかったことを覚えてます。

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