冠水橋

いざ水量が増えた場合に、川の中に沈んでしまう橋のことを、一般的には潜水橋と呼ぶそうです。
ところが、荒川水系では、それを冠水橋と呼ぶそうです。ん? 水を頭にのせるから冠水? まあ、そう言われれば確かにそうですが、私はそれを沈下橋というものだと理解していました。(ちなみにウィキでは沈下橋としてその手の橋はまとめてられてます) 沈下橋は西日本、特に高知県でそう呼ばれてるようですね。あの橋は、四万十川の景観の一つとしてクローズアップされてましたしね。広島にいた時は、よく岩国の錦川に遊びに行きました。あの清流にもいくつか沈下橋があって、何度も何度も行ったり来たり渡ったものでした(笑)。それが染み付いていたから沈下橋・・・って、正式な呼び名を知らなかっただけですけど(笑)

数少ない8月の連休、2日目は冠水橋を見に行くことになりました。なりましたと書きましたが、最初から目的地としていた訳じゃなくて、流れ流れて冠水橋、結果的にそうなっただけです。まあ、いつものことですけど。
トランポで伊佐沼公園まで行って、川越か何処かをテロテロと巡ろう程度の思惑でやってきました。伊佐沼公園からなんとなく北に向かって走り出して、一面に広がる稲穂を見てたら、なんとなく用水路に沿って北上、入間川CRに出てそのまま走り続けていたら、越辺川との合流地点にやってきました。さてここからどうするか? とその時、2012年12月に越辺川へ飛来する白鳥を見に行った事を思い出したのであります。あの時は、12月の伊佐沼ヴァバルダージュの前のりで走ろうという試みでした。ちょっと懐かしく思って、だったら改めて行っみるかとそっち方面に進んだのでありました。

もちろん、今の時期は白鳥はいませんでした。というより、あの当時は簡単にできた河原へのアクセスが、今回は草ボーボーでとてもじゃないですが、河原まで下りる事はできませんでした。9年の歳月は・・・というより季節でしょうか? 夏が終わって秋が過ぎて冬枯れになってくると、簡単に下りる事ができるかもしれないですね。やっぱりここは冬に来るべきなんでしょう。またきます。そして途中で見つけたのが冒頭の冠水橋。視界に入った時はおーっ、すごいの見つけたぞ〜!と驚き、コンテンツが増えたととても嬉しかったですが2012年の記事を読み返してみると、その時既に見つけて渡ってました(笑)(2021年8月28日 走行)

今回巡ったコースはこんな感じです。

朝の伊佐沼公園、いつものベンチです。
いつものと言っても残念ながら相当ご無沙汰状態です。

伊佐沼の雲の合間から顔を出す朝日。

日の出前から竿を振ってる人々がいました。

ある区画だけ、畑じゃなくてこんもりとした小山があります。
ここも、耕作地にしちゃえばいいのにと思うのは素人考えなんでしょうか?

つまんない事をつらつらと考えながら走ります。
ああっ! 考えるな感じろだった(笑)

そして、越辺川の冠水橋(八幡橋)を発見。

小躍りしながら橋を渡りました。

狭めのドロップハンドル、お気に入りのシュパーブのブレーキレバー。

ここんとこ何回か乗った事で、ドロップハンドルにも慣れてきた(笑)

この草叢の向こう側に白鳥飛来地があります。
草ボーボーの中に足を踏み入れる勇気はありませんでした。

草の間、向こう側に飯盛川のゲートが見えますね。

先ほどの八幡橋を渡って反対側に行きました。
これが先ほど見えていた飯盛川のゲートです。

越辺川から離脱して、広大な畑の真ん中におります。

収穫はまだまだでしょうけど、かなり実ってました。

そして、雷電塚古墳に到着。
次どこに行こうかとグーグルマップを見て、その都度次の目的地を決めて尺取り虫のように進んでいくのです。

雷電塚古墳、1号墳は前方後円墳であります。上から見ないとわかりませんが、規模が小さいので横からみても何となくわかります。ちなみにこの辺り、10号墳くらいまでありますが、写真の1号墳以外は、個人の自宅内であります。

遮るものがない景色の中、どうしても鉄塔をはじめ発電設備は目立ちますね。
だからつい引き寄せられたりします(笑)

途中、通り抜けた団地の中にあった町中華屋さん。
朝早くから仕込んでるからか、とてもいい匂いがしてました。なんたらログとかで調べると、結構評判は良さそうですね。もし今回のコースをtaboomツアーズで使うとしたら、ここでランチする事は決定かな(笑)

次に見つけたのは、川越市の下小坂にある白髭神社。
鳥居の向こう側のケヤキがすごい事になってます。

参道はこの2本のケヤキの間を抜ける形になってます。

白髭神社でググると各地の白髭神社がヒットしますが、どれも大樹があるようです。大樹があるから白髭神社と呼ばれるんじゃないかと思えるほど(笑)

そして、小畔川までやってきました。
この橋に見覚えがある人いるんじゃないですか?

こちらも草ボーボーで、わからないですよね。
私も反対側の右岸に上がってみて、はじめてあん時の橋だと気づいたくらいです(笑)

川から離れて川越の街を目指す途中で、地元の方々(?)の歓迎を受けました。

たとえば、暗くなって知らずに近寄ったらかなり怖い思いしますね。
きっと夢見ますよ(笑)

川越の菓子屋横町にやってきました。
川越の中でも指折りの観光客密集場所の一つでしょう。
この横町は、来たるべく喧騒に向けてスタンバイしてる最中でした。

じゃ、せっかくだからお茶して帰ろと、ハナユイさんに立ち寄りましたが、当然ながらまだ開店前。

あの時、お店のおねーさんにピクニカ を褒められてちやほやされた事を覚えてたので、つい(笑)

じゃ、仕方ないからおびんづる様でも眺めてから帰ろうか。

でも、この時勢で、なでなでするのはちょっと怯むよね〜。

そして、お約束の時の鐘を見たからさっさと帰ろう。

伊佐沼公園に続く1本道。
バヴァルダージュ開催時は、会場が近づくにつれ気持ちがワクワクしてきたんだよね〜。

そして振り出しにもどる。

 この旅のお供は・・・ POWERED BY SONY DSC-RX0

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冠水橋” に対して16件のコメントがあります。

  1. ユンカー⭐︎ より:

    また伊佐沼ヴァバルダージュが開催されると良いですね♪
    伊佐沼にはコロナ前に孫とジャブジャブ池にも何度も行きました。
    しかしこのコロナでジャブジャブ池も中止だし。。。
    確かBBQも禁止になっていましたし。寂しい限りです。

    私は、この手の橋は沈下橋と呼んでいました。
    いろいろな呼び方があるんですね♪

    1. taboom より:

      ユンカー⭐︎さん おはようございます。

      ヴァバルダージュは誰もが期待してると思うんですけどね〜。色々と大変なんでしょうか。コロナの足枷もありますし・・・ね〜。そういえば、大阪のシクロジャンブルもこのところやってませんね。再開されるなら西日本におられる間に如何ですか?
      伊佐沼のじゃぶじゃぶ池やBBQも制限されているようです。ぐるっと巡って戻ってきても公園は静かでしたね。

      沈下橋とか流れ橋とか呼ばれてますね。冠水橋は荒川系だけだそうです。そういえば、岩国城攻めの際には、ぜひ錦帯橋の錦川を遡ってくださいね。絵に描いたような沈下橋があります。そして、いろり山賊行って山賊焼を食べて見てください(笑)

  2. パジャマ雄三 より:

    懐かしい風景に楽しいシーンが蘇りますね
    >こんもり小山
    稲作をやめて残土で一儲けしたのでしょうね 
    残土を受け入れるとダンプ一台10Kだそうです イトコは500台受け入れて土地購入費はほぼロハ! ちなみに角川のアレの工事の残土だそうです

    1. taboom より:

      パジャマ雄三さん おはようございます。

      うへ〜、残土を受けるとそんな日銭を稼げるんですか!
      でも、土だけならいいけど、なんか混ざってると嫌ですね〜。

      >懐かしい風景
      小畔川に出て、「おおっ!また新しい橋を発見した!」と小躍りしたのですが、橋を渡って土手に上がってみて振り返った時に、あれ?これって既視感?と思ったら、あの時のお昼をたべた橋じゃんと気づいた次第です。季節というか草の生え具合で景観まったく変わりますね(笑)

  3. oryzasativa より:

    こんばんは

    モールトンの走りは如何でしょうか。

    先日見つけた自転車店に
    メンテナンス依頼のモールトンが入庫していました。
    その筋の方の愛車だそうです。

    「前方後円墳」
    前が□ 後が◯

    説明図は大体 前が◯ 後が□
    視覚的におさまりが良いからでしょうか。

    1. taboom より:

      oryzasativaさん おはようございます。

      前→方墳、後→円墳だから、□→○ ですよね。確かに○が前に来てるの多いですね。
      堺の仁徳天皇陵に行った時も、方墳の方が正面だったようです。あまりにでかくて全体像見えませんからね(笑)

      BSモールトンは落ち着いて来ました。なかなかいい塩梅です。乗り心地のキモは、ホイールのテンション調整ですね・・・(+_+)\バキッ!
      本家のトラスはどんなだろうと気になりますが、もう沢山です(笑)

  4. 六浦っ子 より:

    コロナ禍だから?朝早いから? ひとの姿が少ないですね。でもその分ゆっくり楽しめそう。今回のレポートも、記憶にある場所が出てきて懐かしいです。冠水橋!というのは初めて聞きました。潜水橋は聞いたことあったけど、あたし的には沈下橋かなぁ!ちょろっと間違うと ちん◯はし になっちゃいますね。←バカぢゃん!

    1. taboom より:

      六浦っ子さん おはようございます。

      それはずばり朝早いからだと思います。ん?いや、待てよ。川越に戻って来たのが10時前だったので、そろそろ観光客はスタンバイしていてもおかしくない時間です。以前散策した時も、こんな朝早くから!と驚きましたからね。ちょっとは規制かかっているんでしょうか? 日常生活を考えると緊急事態宣言下とはとても思えないんですけどね。
      橋の呼び名はいろいろありますが、その佇まいは旅情をかきたてますね。でも、一人じゃ様子を写真に収める事できないので誰か一緒の方がいいですね。今回のコースはそのうち又やります。今度はピクニカじゃない自転車でね(笑)

  5. INTER8 より:

    こんにちは。
    僕も沈下橋というイメージです。初めて知ったのは20代にカヤックをしていた頃、本や雑誌にあった四万十川のそれです。先人の知恵でしょうね。強い力に立ち向かうのではなく、身を任せる。柔よく剛を制す、にも通じるような気がします。
    なでなでするのは、やっぱり おさすり様 がいいです。誰もが自然になでたくなる物じゃないと。

    1. taboom より:

      INTER8さん おはようございます。

      四万十川で沈下橋というのが世の中に出て来たと思います。あれが写っているポスターは旅情を誘いましたよね。
      岩国で良く使った(?)橋があのタイプで、水が来ちゃったら仕方ないから潜っちゃえという奴ですね。いいですよね。これって処世の方法の一つですよね。抗っちゃうとドカンとそれ以上の大波がやってきて、その中に、見えないように流木が紛れ込んでいて、見えないところでボカすかやられてしまう、おいそれは反則だろ・・・・、すみません、つい昔の事を思い出して(笑)

      え〜、おさすり様、なでなでしますか〜? 
      私はちょっとイヤです。誰かが自分のち○こさわって手で、なでなでしてる事を考えるだけで背筋が薄ら寒い感じがします(笑)

  6. TAKOぼん より:

    こんにちは
    四万十川の沈下橋 渡ったのが40年前か~
    木津川の流れ橋は しょっちゅう流されてしまい ついに鉄の橋脚になりました。
    流された後って だらしなく のびたパンツのゴムみたいにだら~~んとして流されたままの格好で のびています。 全国にもたくさんあるようで 今後注視していきたいと!

    前方後円墳 どうも 前後じゃなくて 上方下円墳じゃないかと 最新研究では。
    壺の断面ではないかといわれていますよ。真ん中にy軸をいれて回転させると 壺のかたちになります。 棺桶ならぬ棺壺?の名残ではないかといわれているそうです(しらんけど)

    おびんずる様 なんとなく 通天閣のしたにいるビリケンさんふうですね~ 怒られるわ!

    1. taboom より:

      TAKOぼんさん おはようございます。

      今朝のこちらは雲が出てるので涼しいのですが、湿っぽいのがちょっと嫌ですね〜。
      おびんずる様は、こちらでは各地にいろいろあります、いや、おられますが、表情がいろいろで面白いです。
      テカっている場所もいろいろです(笑)確かに、ビリケンさんにも似てますね。私はJR大阪駅の桜橋口の
      梅三小路のビリケンさんを通るたびに見てました。

      四万十川は3年春の合宿で行った事ありますが、残念ながら沈下橋には頓着していなかったので、機会をロストしてしまいました。ぐぐぐ、痛恨!

      前方後円墳、なるほど、誰もまだあれを開けてないから実際はわからないんでしょうね。
      棺壺というのはそう言われてみれば確かにと思います。壺に入れた亡骸を、本当は縦方向に埋めたいけど、
      それほど穴を掘るのが面倒だったので、えーいそのまま寝かせちゃえと、いうノリで半分埋めたという感じしょうか! ちがうか(笑)

    2. oryzasativa より:

      こんばんは

      y軸をいれて回転させると 壺のかたち…
      何だか数学のテストみたいで ちょっとブルーな気分(汗)

      上が◯で下が□
      なるほど、新説が出ているのですね。

      橋ですけど、わが郷里 千葉県市原市の養老川に
      橋じゃなくて 堰ですけど。
      数年前まで「増水時にばらす堰 西広堰」ってのがありました。
      江戸時代から継承されていたんだけど
      「メンテナンスが面倒だから もうやめよう」ってんで
      廃止されてしまいました。

      電動堰とか、水門とか、現代的な治水装置もあることだし
      郷愁感だけでは維持できないので 仕方ないですね。

      1. taboom より:

        oryzasativaさん おはようございます。

        堤とか昔からの知恵で出来ているものは手が掛かるにしても、後世に伝えるために残して欲しいですね。
        養老川といえば養老渓谷。何度か通り抜けたことはありますが、そう言った視点で見てきませんでした。
        改めて機会があったら行って見たいです。

  7. 小島清志 より:

    shiokameです、こんばんは。
    昔の笹目橋が沈下橋でした。トラックが渡るくらいの幅のある木造の橋でしたが、欄干の高さが確か30㎝くらいしかなくて、自転車で渡るときには少し恐怖感がありました。もう60年ちかくも昔の話です。新しい橋ができてからなくなってしまったのは惜しいことです。ひとつの文化財ではありました。
    ところで、8月28・29日、北信の乙見山峠を越えてきました。なかなか味のある峠でした。
    また、パソコンの不調で、メールアドレスを変更しました。

    1. taboom より:

      shiokameさん おはようございます。

      笹目橋ほどの規模の沈下橋というのはかなり迫力ありますね。それより、欄干の高さが30cmというのが微妙だと思います。逆に引っかかって怖い感じもします。でも、何か別の形で残せれば・・・と言っても保存するのは色々と手間が掛かるし、実際に台風がやってきて水量が増えるしで現実的ではなさそうですね。しかし、残念。そういった沈下橋、いや埼玉では冠水橋を巡るツアーも今後検討していきます。

      >乙見山峠
      おおっ! 行かれましたか。この時期は雪は残ってましたか? 私は、1984年の夏に小谷から黒姫に向かって超えましたが、頂上付近にはちょっとした残雪がありました。その上、途中でチューブがバーストしてタイヤに穴が空いちゃったからさあ大変。チューブをガムテープでぐるぐる巻き、そしてタオルをタイヤに突っ込んでそろそろと下ってきたという思い出があります。今度、お話聞かせてくださいね。

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