トゥーリングとジョイ

あー疲れた・・・と足をついて一息いれると、どっちからともなく、他愛の無い話が始まる。
最初はちょっとした話だったのが、そのうちにあっちに跳ねてこっちに跳ねて、どんどん盛り上がる。昔の思い出、そしてそれより更に昔の話、自動車の話、仕事の話、世相のこと、クラシックパーツの話、そしてそんなお宝の入手経路など、図らずもどんどん広がっていって、加速してぐるぐるの勢いもましてくる。自転車乗って走っているよりそんな会話のキャッチボールをしてる時間の方が長いんじゃないか。いやいや、脇目も振らずに自転車で移動したい訳じゃない。移動するなら自動車の方が楽チンだ。あっちを眺めたりこっちに寄ったりしながらそのワクワク感を共有する事の方が大事だと思える。だってそれこそが旅(トゥーリング)の醍醐味でしょ。

4Catsさんから、裏ヤビツが解禁となったから走りに行こうというお誘いをいただき、この土曜日に走ってきました。以前同じコースを走ったのが2013年の年末も間近だったから季節は冬。ピーク付近には積雪があったりしてとても印象深い旅だったので、それがもう9年近く前だったと知ってちょっと驚きでした。あの頃に比べて歳をとったし、人数も減った・・・、前は3人だったのが今回は2人。ちょっと寂しい一面もあったけど、まあ仕方なし。今回も、行程の途中で以前のことを思い出したりして、2人で盛り上がりました。そんなだからなかなかハカが行かない(笑)まあ、それでも、こぎ続けて行けばピークに到着する訳で、ピークに着けば後はダダんと下ればスタート地点に戻ってくる。今回もそんなナイスなコースプランニングのおかげで殆どの力を出し切ったタイミングでゴールにたどり着きました。当初考えていたオプションプランは途中で解除。足も体もキモチもイッパイイッパイで(笑)そんなフレキシブルさを含めて身の丈にあった旅をこれからも続けていきたいと改めて思ったのでありました。

(2022年4月9日 走行)

行程の全ては、4Catsさんのレポートに詳しいいのでそちらをご覧ください。てへっ。

道の駅清川に夜中に到着して、トランポの中で仮眠しました。
昨年、八丁峠に行った時に車中泊した際に、外の光を遮断するためにカーテンとか何か考えないといけないな〜と思ったけど、よく考えたら自分が眩しくなければ良い訳で、それだったら、頭の上にカバー掛けとけば良いじゃんとそこにあったサンシールドをかぶって寝たら具合がとても良かった。車内を覗かれたってそんなに困らないし、これで十分か(笑)

4Catsさん登場。
じゃ、出発しますか。

R246まで下ってきました。この時点では特筆すべき異常はなし(笑)

R246の善波トンネル越えがダルいのは前回実証済みなので、今日は回避。ルートの確認中。

瀟洒な住宅街を抜けて

こんな感じの良い小径に突入

それは、矢倉沢往還なのだそうだ。

気持ちが良いから休憩だよ。
しかし、4CatsさんのTOEIのこんな姿態はなかなかお目にかかれないよ(笑)

本当はこんな径を行くのが好きなのだ。

んで、出て来たところは善波峠のホテル街。
しかし、半分くらいは本来の姿じゃなくて、廃墟もしくは転用されてたけどね。

しばらく、ホテル街をあっちだこっちだとウロウロしてたけど・・・
ん! どうした??? 珍しく4Catsさんが自転車を押しながら歩いてやってきた。
聞いたところ、シューズの裏が剥がれて来たとのこと。そりゃ大変だ!

あっ、また底が剥がれ落ちた(笑)

心霊スポットとされてる旧善波トンネルなんかに構ってられない!
さっさと下って、秦野でワークマンを探そうよ(笑)

4Catsハ、アタラシイ「トゥーリングシューズ」ヲ、テニイレタ。

新しいトゥーリングシューズは調子良さそうですな。

前回は、住宅街を上り詰めた辺りで黄金の相模湾が見えたけど、今回は第2東名が道を切ってたので回り道させられた。これじゃ海が見えないじゃん。

どうもSAができる模様。土埃がやってくる前に出発しなきゃ。

戸川公園までやってきました。でかい橋を見て思い出したよ。

戸川公園を過ぎると、ダートセクションがスタート。ここは斜度も踏まれ具合も含めて走りやすい。
ところで、舗装してない道の事を世間的にはグラベルだとか聞くようになったけど、やっぱこれはダートだよね。まぁいいけど(笑)

でも、ホント言うとわざわざダートと言うなら、もっとグワングワンな道をイメージしちゃうかな。川原のような(笑)

ここまでやって来たよと一息ついた。
ここでダラダラしてたら、泥除けのついてない自転車が何台も上って行ったり下って来たり。
その中でも、若い女性がソロで、そろそろ下って来たよ。これは凄いね、勇気あるね。
グラベルも「あり」という新しい流れも活きているようだ。
そう言った意味でも、自分が聞きなれない言い回しに、チェって言ってちゃダメですな(笑)

しかし、ここまで、泥除けついた自転車に全く遭遇せず。
おいおい、トゥーリストは何処に行ってんだ?

林道も工事が進んでいるようですよ。

菩提峠コールが出て来た。

空が白くて意外と遠目が効かないね。春だから?

そして、菩提峠に到着。
前回はあの最後の登坂に撃沈したけど、今回は何とか上る事ができました。ふ〜。

一番高いところでランチにしよう。
今日は、肉うどんとおにぎりの組み合わせ。最近のおにぎりはちょっと小ぶりになった気が(笑)
ちなみに、4Catsさんは、おでん。

菩提峠からヤビツ峠への分岐まで下りてきた。
前回はここまでの下りは積雪があったね。アウトリガー作戦で滑って下りてきたのもいい思い出。

長い下りに備えて、トイレを使っておこう。
ポケットでじゃらじゃらしてた10円玉を協力金として入れたけど、水が流れないし出ないのが残念。

神社やお寺に行ってもお賽銭は一切入れないけど、協力金は出す派であります。

ドカドカと下ってきて、宮ヶ瀬ダムの南のあたり。

水量が爆発的に少ないから、昔の林道がむき出しに。

湖面近くに竿ふってる人が見えますよ!
前回来た時に見た巡視船はこんなのを警戒してたのかも(笑)

やまびこ大橋から北側を眺んで今日の旅路を思い返す。

一通り思い返したら後は清川までドーンと下るだけだ。

ところで、ジョイ。
昔の舶来パーツの話で、飛び出して来たジョイというワード。
あれは、ジョイじゃなくてJUYでしょ。それを聞いた私は、「洗剤かよ!」って突っ込もうとしたら、4Catsさんに先に、「インリンかよ!」と言われてしまいました。
あああっ、そう来たか! やっやられた! しかし、どうしてインリンが自分の頭の中に出てこなかったんだと、後から地団駄踏みました(笑)

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トゥーリングとジョイ” に対して14件のコメントがあります。

  1. TAKOぼん より:

    な なんだ どうした 大丈夫か!?
    トゥーリング のトゥー って なんだ? 
    こんにちは
    今回のタイトル けぇつね に鼻をつままれたような気分です。
    カルチャーショックの系統でしょうか・・・(きつねは けぇつね または くぇつね と発音します)
    不安を呼び覚ますおまじないのように感じます。

    関西じゃ 昭和の初期のひとまでは かきくけこ は くぁ(kwa) くぃ(kwi) くぅ(kwu) くぇ(kwe)くぉ(kwo) と 発音していた人が多いので。(うちの母親はそうでした)
    トゥーリング っていわれて ツーリングと すぐわかる人が凄いですよ。 
    「つま先の輪っか」 かと思いました。
    冒頭の件で 旅のいい話には ほとんど あたまに入らず 記憶野に残らず
     って感じのうえに 「インリン」かい! 
    もう 全部とんで インリンしか 頭に残っていません・・・インリン インリン 

    言葉って 時には 鋭利な刃物になりうるので 慎重に使わないといけないなぁ~と
    人のふり見て わが身をなんとか 
    taboomさん ミステリー作家にむいているかもよ! 

    1. taboom より:

      TAKOぼんさん こんばんは。

      インリン・オブ・ジョイトイ!
      エロテロリストにやられてしまいましたね(笑)
      私もそうでした。あんなに強烈な印象があったのにどうしてそれが思い出せなかったか!忸怩たる思いであります。

      さて、トゥーリングですが、一般的にはツーリングでしょう。
      近畿日本ツーリストも近ツリで、近トゥリとは良いませんよね(笑)
      これは、4Catsさんが、サイクリングに興味を持った少年時代、地元のナショナル自転車特約店を訪ねた時に、そこの店長が熱くツーリングについて語ってくれたそうなんです。が、その店長さんが、「トゥーリング」と発音したのが気になってしまって、ナショナル自転車に興味を持てなくなったと、私のラスコルサを見てそんな話をしてくれたという事がきっかけです。人に歴史ありですね(笑)

  2. ぶとぼそ より:

    こんにちは。
    裏ヤビツ開通したことに先週のオートバイツーリング時に気がつきました。8氏も早速登って来たようですし。
    菩提峠や裏ヤビツ、あるいみ王道的な昔のランドナーコースですが気がつけば私も20年ぐらい行ってません。この記事を見ていて無性に行きたくなってきました!!
    国道246の善波トンネルの直線的な坂は走りたくないですよね。裏道に逃げるのもツーリング車ならではですね。

    ジョイと言われると昔のトラベルJOYという旅ガイド本をイメージしました。サンプレと想う人も少ないでしょうし、やっぱり洗剤がメジャーですかね(笑)。

    1. taboom より:

      ぶとぼそさん こんばんは。

      9年前と今回、裏ヤビツを走る事になりましたが、2回とも裏ヤビツに下ってきました。帰る方向というのがあるからか、海の表側から裏側に向けて超えてくるというのがイメージとしてあります。あっち行っちゃったら帰るの大変そう。実際はトランポで行ってるので変わりないんですけどね。でも裏ヤビツは下るイメージがあります。
      善波トンネルを回避する、矢倉沢往還は素敵な道でした。あの恐ろしくてしかもダルい道を上らされるのに比べたら、クマ出没注意の方がまだまし・・・って実際に遭遇してないから言える事か(笑)

      >トラベルJOY
      確かにありましたね。人それぞれいろんなジョイがあって面白いなぁと思います。

  3. 4Cats より:

    土曜はお疲れ様でした。
    靴のトラブルで遠回りにお付き合いいただいてしまいましたが、一日大変楽しいトゥーリング、今回もありがとうございました。

    あのオークションの出品者は、モウロクしてるのかワザとなのか、微妙に品名間違えてますので、是非「インリンですか?」と質問してみてください。

    1. taboom より:

      4Catsさん こんばんは。

      こちらこそ、有難うございました。面白かったですね。
      トラブルとは言えなようなちょっとした、ハプニングがあると何年経っても反芻して楽しめますから、大事な思い出になります。それは行ったもんじゃ無いとわからないですしね。
      トゥーリングシューズは、その後どうなったでしょう。1日使えれば十分という事だったと思いますが、これからの季節結構使える・・・・んなこたぁないか。群れちゃいますね(笑)

  4. oryzasativa より:

    こんばんは

    おつかれさまでした。

    戸川林道 ダラダラ続く上り坂 ダルかったことと想像します。
    菩提峠あたりなんか ますます(汗)

    4Catsさんの靴の崩壊。
    ツーリング道中だと 焦りますね。
    絶縁テープグルグル巻きってわけにもいかないでしょうし。

    ワークマンは 最近 品揃えが充実して面白いと 聞きます。
    見にいかなきゃ。

    1. taboom より:

      oryzasativaさん こんばんは。

      >戸川林道、ダラダラ続く上り坂
      確かにだるいですけど、ダラダラ具合がちょうど良く、もっとメリハリがあったら死んでます(笑)
      菩提樹のアプローチ、最後の1000mなんぞは、恐ろしい坂ですが、それでも何とか上れたのでホッとしてます。まだ俺はやれるぞと、ね。

      靴の崩壊は、確かにびっくりしましたが、彼もいちいちそんなことで怯む人じゃないので、次の手を考えて行動する所は立派でした。
      ワークマンはこんな時に頼りになります。しかし、あれはフランチャイズなので店舗によってラインナップが違うので色々回ると面白いでしょう。

  5. 六浦っ子 より:

    おふたりの息のあったトゥーリングでしたね。菩提峠のダート路は逆ルートを漕いだことはありますが、芦川公園側からだとちょろっとキツそう!県道70号も無事に通れるようになってよかっです。ヤビツ本線はローディー達の聖地!みたく言われていますが、ちょろっと脇に逸れると毛色が変わって面白いですね。

    1. taboom より:

      六浦っ子さん こんばんは。

      3人いれば文殊の知恵ですが、2人だと珍道中です(笑)
      しかし、何となく大体こんな感じだろという意思疎通ができるのが楽チンです。
      あまり走る機会がないコースですが、2回とも表から回って裏に抜けているので、そんなもんだろと思って走ってます。これに慣れちゃっているので、裏側から上って、表に下るというのはちょっとキツイんじゃないかと逆に思ってしまいます。どっちかというと戸川公園からの上りはへっちゃらで、戸川公園までの上りで削られますね(笑)

      >ローディー達の聖地
      今回はヤビツまで足を伸ばさなかったですけど、ヤビツ峠時代はそんな感じなんでしょう。
      ですけど、今回はそのローディー然とした、女性が一人で戸川林道を下って来たのです。それに感動しました。自転車なんて何だって良いじゃない!

  6. rikoパパ より:

    お疲れさまでした。
    善波峠は中学生の頃、熱海一泊で下田までサイクリングしたときに旧道を超えた記憶です。ラブホテルあったかなぁ~。
    昨日、職場近くのワークマンで同じ靴を買いましたよ!
    サイクルストのための新たなトゥーリングシューズとして利用価値大と思います。 

    1. taboom より:

      rikoパパさん こんばんは。

      当時の善波峠は違ったんでしょうね、
      今は、ちょっと廃れちゃったようですが、あの界隈は昭和の後期あたりは全盛期だったんだろうと想像できます。
      そんなやたらエネルギッシュな昭和が懐かしいです(笑)

      ワークマンで同じ靴を! それはそれは、あれ、自転車で使うのには中々フィットしますよね、
      あのトゥーリングシューズを履くことで、日本のサイクルストとしては、完成形じゃないでしょうか。

  7. INTER8 より:

    こんにちは。
    今回はしっかりA面を固守していますね (^^;
    しかしこの当時のランドナー、マスプロ廉価版といってもよいラスコルサですが、こうして見ているとオーダー車と遜色ありませんね。というか、アッセンブルする人の腕か。
    ところでサドルバッグの中身は何でしょうか?

    1. taboom より:

      INTER8さん こんばんは。

      >A面を固守
      今回は、時間に余裕があった(回数および一回の休憩時間が長い!)ので気持ちに余裕もできたからでしょう。

      ラスコルサは確かに廉価版です。それでも当時手が出せなかったので大人になってその思いを遂げました。
      そして、私がラスコルサを出さなければ、4Catsさんのトゥーリングの話も聞けなかったでしょう(笑)
      見た目はオッサンになってしまいましたが、キモチはあの頃と同じです。サイクルトゥーリングは楽しい!

      あっ、サドルバッグの中身でしたね。
      このラスコルサはサドルバッグ仕様としているので、入れるものが無くても標準装備です(笑)
      今回は、火器と地べた用の空気マットが入ってました。

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