秋山温泉からの巌道峠

走り始めて、これは・・・ちょっと・・・やばい・・・かもと思いました。
実は、トランポの移動途中でコンビニなどに寄って仕入れるはずの非常食が当てが外れて仕入れることが出来ずじまい。もっとヤバいのはペットボトルも同じ。トランポのデポ地を間違えたというか、それだったら引き返せば良いのにと思いつつ、途中でもしかしたら自販・・・(+_+)\バキッ!、でもいざとなったら沢の水飲めば何とか助かるかとか、ちゃんと準備しておけば全く気にしなくて良い余計事を背負っての峠路、ホント俺ってバカだよなぁ・・・。そんな時、やれやれと足を止めて休憩した眼下には、ハート形の池が! ああっ、これがInter8さんの心のアレか! 事態は全く好転していないにも関わらず、それを見つけた事でなんだかキモチの中にちょっとした余裕が生まれて、まあ何とかなんだろと再び漕ぎ出したのであります。

巌道峠を越えたのは大学の2年か3年の頃だから今から数えて約40年近く前になります。
当時は、峠を超える林道はできておらず、途中から山道を自転車担いで登りました。当時のノート見ると、相模湖駅を出発して牧馬峠を越えて道志に下りて、そちら側から峠にアタックしたようです。そして峠を越えてから、再び相模湖まで戻って昼過ぎの電車に乗って帰っているから、我ながら若いって凄いなと思うのであります。今回は、反対側の秋山側からアプローチしました。トランポを使っての遠征だったので周回コースを取らざるを得ず、それならと秋山温泉をベースにしました。秋山側からのアプローチは、比較的ゆるやかで、楽しい峠路を味わう事ができました。これが、ノスタルジーに拘って当時と同じ道志側からアプローチしていたらと考えるとマジに恐ろしいです。あぁ良かった・・・。それほど、巌道峠からの道志への下りはハンパ無かったです。

今週の金土は、珍しく連休を取る事ができました。しかも土曜日には、鳥居地峠から二十曲峠を巡るツーリングプランにお誘いいただいてました。それだったら、前入りして都留の辺りで一晩あかそうという魂胆であります。都留にはちょうど良さそうなスーパー銭湯もあるので、そこで閉店までグダグダしてから道の駅つるに行って車中泊、うん、我ながら良いプランじゃん(笑)そして、折角だから前日は、途中で巌道峠に寄って行こうという事で、秋山温泉をベースにグルッと回ったのでありました。昼過ぎに秋山温泉に戻ってきて、温泉で汗を流して、定食食べて、休憩室でゴロゴロしてる時に、ツーリングプランのプランナーから、天候不順のため、日曜日に延期の連絡がありました。がーん、日曜日は仕事じゃん。だったら一人で決行するかとも考えたけど、風呂上がりで弛緩した体とココロはどうも前向きに考える事は苦手なようです。雨の中というより曇りで富士山見られないなら行ってもしょうがないジャンと最終決断をしたと同時に、さっさと帰ろとなりました(笑)
(2022年5月20日 走行)

狭い土地に棚田が続く、のんびりした峠路。

空のボトルケージにご注目(笑)

喉が渇いたら飛び込めばいいさ(笑)

林道安寺沢線であります。

こちらは大月林務事務所、あちらは山梨県。いろいろな所が管理してるんだな(笑)

こんな事を考えながら上れば、喉の渇きも忘れるさ(笑)

天気がそこまで良くないのは折り込みずみだから(負け惜しみ)

空が大きくなってきたし、送電線も近い。40年前の記憶では鉄塔があったはず。

あそこが鞍部だね。きっと。
水なくても来れちゃった。セーフ。

お初の、開通記念石碑とお地蔵さん。

この道を下ってきたはず。じゃ、久しぶりに自転車担いで行ってみよ〜。

鉄塔直下に到着。
この歳になるとSEMASを担ぐのもちょっとダルい(笑)

秋山側ビュー。

道志側ビュー。

眼下に見えるあの道を担いで登ってきたんじゃないか!

それじゃ、証拠を出しましょう(笑)
40年前の峠の様子です。

あの頃は、地面にカメラを置いて自撮りをよくしましたね〜。

今回は自撮りはしませんでしたが、同じ方向から撮りました。
ワイドだからちょっとイメージ違うけど。

左手から登って来て、峠の標識のところを右に分け入ると鉄塔に続く道でした。

峠から秋山側にちょっと下ると林道が来てました。
もしかしたら、開通記念碑はあったかも(笑)

さて、水分も無いので、さっさと下りましょう。
なんと!「下り勾配あり」ですと。下り上等さ、年がら年中あって欲しい(笑)

さて、下りの途中で2手に分かれる事は地図を見てて知ってました。
左に行くと、最終的に進む方向に、右に行くと、ちょっと遠回りのはず。

しかし、近道である左側は通行止め(泣)

右手は、40年前に途中まで上ってきた通じていない林道(たぶん)

通行止めじゃなかったとしても当然、右手を選ぶつもりだったさ(笑)

当然ながら富士山は見えず。
確か、40年前も見えなかったなぁ。巌道峠といえば富士山なのにね〜。

あの時はこんな道を上って来たのかと驚愕しつつ、そして今回は秋山側からのアプローチを選んだ自分を褒めてあげたいくらいの激しい勾配でした(笑)

道志道に下りて来て最初に見かけた久保の吊り橋。

つり橋をみたら、ガタピシ言わせるのが常。

こんなにしっかりしてるように見えて、結構グラグラ揺れるよ。

しかし、とんでもないのが、道志道。
この辺りを自転車で走るのはかなり久しぶりだけど、結構なアップダウンだよこれ。
しかも平日なのに自動車やバイクがビュンビュン。いったいどんな奴らだ。プンプン。
やっぱりこの道は、自動車で走るのが良いね〜。

じゃ、今度は白いオープンカーで来るかな(笑)


青根のあたりで道志川を渡って綱子へと進みましょう。

どわっ、どうなってんの?

でも、まあ、何とかなるでしょ(笑)

工事中なので車両通行止めとされたゲートが出て来ちゃったよ。

仕方ないので、押して通りましょう。

押し歩きなのでハカが行かない・・・、
ちょっと待てよ、この辺りは、例のキャンプ場で行方不明となった女の子と思われる骨が出て来て改めて捜索してるんじゃ無かったか。そんな時に、車両進入禁止となっている所に、歩いるとは言え一人でいたら怪しまれるんじゃないか・・・・ちょっとヤバいな〜ってビクビクしながら歩いていたら、ザザザッと音がしたので、捜索隊が現れたかとビビったら、鹿がトントントーンと逃げて行きました。あっ、焦った〜。

で、林道もピークに来たなと思ったらそこが天神峠でした。
なーんだ、ここが天神峠か。全然ノーマーク(笑)

ここからは下りなので、綱子まで乗ってっちゃえ(笑)

綱子の集落を過ぎて、秋山側に下ろうとしたところ、藤野さつき学園の手前まで工事で通行止めの看板が。
500m先から・・・
400m先から・・・
300m先から・・・
200m先から・・・
100m先から・・・
そして通行止め。
この写真は、通行止めのゲートの中に入ってのもの。

向こう側で工事の人が作業をしているのが見えました。
道の右側をそろりそろりと進めば、作業している下の段からは見えないかも・・・と思いつつ、えーいままよと「コンチわ〜、歩いて通れますかぁ〜?」と叫んだら、通れるよ〜という嬉しい返答がありました。やっぱりちゃんとお断りしてから通るべきですね。

工事箇所もとりあえずクリアして、さつき学園を通り越し、そして前川橋の分岐にたどり着いたら、やっぱりダメなようです。

見て見たい気持ちもあるけど、650mを行ってこいというのはちょっと辛い。
じゃ、反対側から見れば良いじゃんと、とりあえず前川橋に分岐しないでそのまま真っ直ぐに進みました。前川橋に向かえば基本は下り基調で楽勝なのに、真っ直ぐ進む道はそこから結構な上り返しがあったりして、随分遠回りさせられました。前川橋のありがたみがこの点でも良くわかりました。

県道35号線から、前川橋の反対側に下りてきました。
通行止め感バリバリですね。

ほら、この通り。
前川橋は通行止めとなっていました。反対側も厳重なゲートがあります。

私が、前川橋を知ったのは2020年4月だから、思い出としては薄いけど、通行止めになる前に渡る事が出来て良かったなと。

秋山の入り口に立つ「これ」何ですかね。
ググっても、あっそうなんだってのはヒットしません。

それより、秋山の集落の中、酒まんじゅう屋の隣で流れ落ちる水の迫力ったら一見の価値ありですよ。しばらく見てられます(笑)

そして、秋山温泉に戻ってきました。
汗を流してから昼飯を食べましょう。

秋山温泉は、単純アルカリ温泉で源泉が体温と同じくらいとのことで、その源泉にゆったり浸かってしばらくすると夢見心地になれます。水持たずに山に入った事だったり、通行止めに突入したこと、そして無くして初めてそれが大事だった事など、みんなどーでもイイやって気持ちになれます(笑)
駐車場も広いので秋山を中心に巡るのであればとても良いベース基地になると思います。
けど、ベース基地として使った場合にはちゃんと汗流して帰ってね〜。

 この旅のお供は・・・ POWERED BY SONY DSC-RX0

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秋山温泉からの巌道峠” に対して14件のコメントがあります。

  1. 奥田茂雄 より:

    厳道峠、僕の行ったのは30年ちょい前ですが、あまり変わってないみたいですね。二回行って両方とも秋山側から、路面は砂利道でした。久保に降りる道はコンクリ舗装だったかな。富士山は見えた様な覚えがあります。下った久保の集落、以前は民宿が一軒あって、世田谷の長谷川さんとこのクラブの常宿でした(僕も一度泊ったことがあります)。
    この前久し振りに甲武トンネルから上野原辺りに行って、この地域こんないいところだったかと再認識しまして、また厳道峠も行ってみたいです。綱子の辺りは何か面倒そうですね。村の北の方の道は何か寂しい場所だったのは憶えていますが。

    1. taboom より:

      奥田茂雄さん おはようございます。

      巌道峠、あの当時はニューサイとかでよく聞いていたので興味を持ってました。そして、担ぎありという事がさらにちょっとした冒険心も満たしてくれました。最初から担ぐ前提だったので自転車での登坂は記憶にありませんが、今回行って見てこんなだったかと驚きました(笑) 
      道志街道も途中ダート区間もありましたね。車で通り抜けるのもワイルドな感じがありましたからサイクリングで出かけるには首都圏から近い割には、秘境感があったと思います。甲武トンネルが出来た事によって、あちら方面へのアクセスの選択肢が増えましたね。綱子の集落は興味深いところです。あの辺りまだまだ楽しめる場所だと思います。秋山温泉もまったりできるお湯が良いです。ぜひ(笑)

  2. 4Cats より:

    追憶の峠路をしばらく振りに再訪するのは、色々と思い出が甦ったり、当時とのギャップを感じたりで楽しいですよね。
    今回見送った二十曲峠も出戻って再訪したときには、記憶よりも大分苦労して登りました。(私はいつも鹿留林道側からですが)
    水なしの巌道峠、足はつりませんでしたか。

    1. taboom より:

      4Catsさん おはようございます。

      追憶の峠路、良いですね〜。しかし、気持ちの中では「水、どうしよ、水!」と焦っていたのでそこまでセンチメンタルな気分にはなれませんでした(笑)
      特にこの年になって、足が攣る症状が強いのに水分ないというのは致命的です。秋山温泉の入り口には販売機があったのに、人気の無い駐車場側に止めたので、わざわざ入り口に回りませんでした。そこがすでにバカ。一人で出かけると相変わらずです。
      土曜日は天気の巡り合わせが悪かったですね。残念でした。そのうち、リベンジいたしましょう。私も二十曲峠は鹿留側から上っていますが記憶は薄いです。今回のプランの逆回しの方が富士山との対面という観点では楽しいかもしれませんね。(これは行けなかった負け惜しみ(笑))

  3. rikoパパ より:

    ステキな青春プレイバック、お疲れ様でした。
    秋山温泉はクルマで何回か利用してますが、休憩室みたいな食堂も充実してますよね!
    前川橋の閉鎖は残念ですが、木造橋の寿命なのでしょう。私もちょっと前に40数年振りに渡ることが出来ました。
    今となっては良かったと思うしかないですね。

    1. taboom より:

      rikoパパさん こんばんは。

      ステキというにはちょっとお間抜けですが、振り返ることが出来ました。
      可能であれば峠で、ゆっくり昼飯でも食べたかったですけど・・・無い袖は触れぬ(笑)
      前川橋は残念でしたが、客観的に見て確かに古かったですねあれは。rikoパパさんが若かりし頃に渡った橋がそのまま残っていたというのはある意味奇跡でしょうね。
      秋山温泉を始め、そんなに遠く無いのに非日常がそこにある、なかなか味わい深いエリアだなと思います。

  4. 齋藤電鉄ryu より:

    僕は10年前に零戦(トリプル1対1なんちゃってロード)で行った時は、なんとか漕いで登れましたが、3年前は完全に推し歩いてました。
    https://ameblo.jp/ryushi-s/entry-12439379683.html
    ツーリングには山靴履いて行こうかと、近頃本気で思っております。

    1. taboom より:

      齋藤電鉄ryuさん こんばんは。

      道志側から上るのはちょっと難しいでしょうね、あの坂は。
      私も今回は秋山側から上ってホント良かったとおもってます。
      当時は秋山側に下りましたがそこまで差があるとは思えませんでした。
      林道といってもダートだったからでしょうか。
      自転車乗るのも歩いて押すのも、靴がしっかりしてないといけませんね。
      昔はカッコつけてチロリアンなんか履いて自転車乗ってましたが、よく考えるとあれで随分助けられたかも(笑)

  5. shiokame より:

    taboomさん 今晩は
    巌道峠の古い写真を探したら、1970年3月21・22日の日付で出てきました。ACFの日野出屋集中ランで、私は御殿場まで輪行して篭坂峠・山伏峠を越えて日野出屋に到着、翌日、11人で久保から巌道峠を担いで安寺沢に下りました。当時の5万図を見ると、久保からは点線ですから途中までは林道が開削されていたと思いますが途中からは担いだ記憶があります。その地図にバスの運行時刻や経費のメモが残っていました。御殿場まで680円、日野出屋1430円(多分2食つき)など、信じられないくらいの金額ですね。最近も何回か巌道峠を越えましたが、安寺沢の村のたたずまいなどはあまり変わらないようです。
    昨日、21日(土)は天候不順で二十曲峠を本日22日(日)に延期してしまい、taboomさんとご友人には残念なことになってしまいました。申し訳ありません。本日、7人で鳥居地峠・二十曲峠、無事に走って参りました。富士山は見えませんでしたが、まずまずの日和で田植えの真っ最中の農村風景、さわやかな風の峠道などを楽しんできました。taboomさんとはまた近々、同じコースをご一緒したいと思います。今日のお仲間も、また走りたいとおっしゃっておりました。

    1. taboom より:

      shiokameさん こんばんは。

      今日はまずまずの日和だったようですね。こちらはちょっと暑くなったかと思うと急に雨降ったりして落ち着かない天候でした。
      せっかく富士山の麓に行くなら天候は一番の重要事項ですね。今回の方針決定は早々にしていただいたおかげで、作戦変更(=帰宅)がすんなり出来ました。有難うございました。
      二十曲峠は、ニューサイ の記事(ニューパスハンティング?)に惹かれて、鹿留林道を上った事があります。反対回りですね。機会があったら再訪したいと考えてます。

      ところで巌道峠、ニューサイ では随分流行りましたね。
      パスハンティングのブームだったからでしょうか。首都圏から近いのに、ある意味秘境成分(?)が味わえる貴重なエリアだったと思います。今でも十分楽しめますけどね。地図のメモ書き、貴重な記録ですね。私も小さなノートに断片的に記録が残されていますが、今回の巌道峠もそれにかかれてました。

  6. 六浦っ子 より:

    翌日に備えての前入りは、目論見が外れて残念でしたね。でも、ひとりで走るのもそれなりに楽しいもんであります。40年前を思い出しながら、あおい思い出に浸れたのではないでしょうか? むかしの写真がセピア色で、トンカツ定食?がカラー!この演出はニクいですねー ただ、食べ物と水はしっかり持っていきましょう(^^)

    1. taboom より:

      六浦っ子さん おはようございます。

      思いついたら行動は早いけど、いろいろダダ漏れなので、常にソツがあります(泣)
      水は当然ながら非常食のあんこ系を持って行けば、峠でまったりと思い出に浸れたでしょう。
      しかし、今回はそうは行きませんでした。道志道に出れば自販機はあったので水分補給は出来ましたが、
      それ以外は途中で何も買えずあのエリアを舐めてましたね。反省しきりです。

      仕事の関係で連休は珍しく、どっかに行きたいという気分があったので今回は良いチャンスでした。
      でもまあ、峠超えはできたし温泉は気持ち良かったしで行って良かったです。

  7. oryzasativa より:

    こんにちは

    日曜日に山サイ研の人に会ったら
    「厳道峠 だるいよね」という話をしていました

    サハラを自転車で走った
    池本さん 喉がかわいて自分のを飲んだ そんな
    レポートを読みました。
    知り合いの某さんは飲尿健康法やっていました。
    健康です。

    1. taboom より:

      oryzasativaさん こんばんは。

      サハラという極限状態であれば、ああっそういうもんなんだなと共感できるでしょうけど、
      それとは比べものにならないくらいの恥ずかしい話です(笑)

      >「巌道峠、だるいよね」
      いや、秋山側からアプローチすればそんなこと無いですよ。
      これ負け惜しみじゃないです。水がなくても上れます。
      久保から上るとダルいでしょうけど(笑)

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