二十曲峠・37年ぶりの富士山

ニューサイクリング誌 1985年1月号(245号)のニューパスハンティングで、鹿留林道からの二十曲峠のコースが紹介されていました。学生最後の正月を過ごしていた私は読者プレゼント欲しさに、極寒の中成人の日にチャレンジしたのであります。残念ながら読者プレゼントは選外となってしまいましたが、峠では堂々とした新春の富士山と対峙することができて感動したと当時の日記に残っていました。

今年の5月の中頃、MCPの有志ランで、二十曲峠に行こうじゃないかとお誘いを受けたのであります。懐かしい峠路に思いを馳せ、気合いを入れて前入りまでしたのに天候不順で計画は1日延期、結局仕事の都合で参加できず・・・(泣) 仕事があるから仕方ないし、そんなに行きたきゃ一人で行け!ですし・・・ね。 まあそんなこんなで仕事に忙殺されて鬱々と日々を暮らしておりましたが、4Catsさんから、この土曜日にリベンジしませんかとお誘いをいただきました。おおっ、それならと二つ返事で行く事にしたのであります。

山中湖畔にトランポして、忍野を抜けてそこから鳥居路峠を超えて一旦ダウンヒル、そして鹿留林道を上り詰めて二十曲峠で富士山と対峙というプランであります。あの感動をもう一度・・・。でもまあ世の中そんなに上手く行く訳はありませんが、それでも改めて富士山の偉大さを感じるトゥーリングとなりました。
(2022年6月18日 走行)

4Catsさんの記録はこちら

なんとなく予感がしたから、スタート前に富士山バックに記念撮影(笑)

忍野の一本道を快走・快走!

それでも大きな樹を見つけると当然ストップ。脇目を振りながら走るのさ、それがトゥーリング!

水田の中に富士山を発見。
しかし、田んぼの水が澄んでてとても綺麗。水が綺麗だから育つコメも美味しいんだろうか?

鳥居路トンネルの前で、進路を右に取ります。

こんな道を進むと、旧峠道に行くのだよ。

鳥居路峠に到着。
忍野自体が高いからそこから峠までは難なく行けます。

鳥居路峠をダダーンと下る。

峠の反対側の水田にも富士山を発見したので当然ストップ。当たり前でしょ(笑)

水道だったり水関係の施設はまた興味の対象となりえます。それがトゥーリング(笑)
この施設は、桂川から小佐野川へ水を逃しているようだけど詳細は不明。しかし、水の流れ込みを見てるだけでゾクゾクするね。

わざわざ寄るので遠回りになるけどね。

東桂のあたりから鹿留林道に続く道に入る。
・・・と、早速大きな樹を発見。今宮神社のケヤキであります。
ちなみに、ケヤキは小学校の校歌にも出てきたし、校章もそうだったので親近感を感じますわ。

じゃ、先に進みましょう。

林道入り口に到着。
っていうか、終点って書いてあるけど(笑)

じゃ、行きますか。
こんな、砂利道を進みます。

釣りはやらないけど・・・、
こんな感じのところで釣れんじゃないかと思ったり(笑)

そういえば、4Catsさんのダイヤモンド、オフロードデビューの日であります。

マスプロ車、2台。

この林道、親切な事に勾配が急になってくるとちゃんと舗装されてます。
ありがたやでありますね。

瞑想中・・・

沢を切る辺りがきついけど、空が広くなってくるともう尾根筋。
上ったり下ったりをユルユルと繰り替えすと、峠はすぐそこ。

なんと、ここまで来てから「通行止」だと〜!

通行止めの先には富士山がかろうじて待っててくれました。一応セーフ? ん、まあいいか。

そっ、それよりなんだこれ! 峠は工事中だと〜
富士山見るためのテラスを作ってんだってさ。
37年前は、松の木が真ん中にあってその向こうに富士山見えたのにね。

この標識も富士山側にあったような気がするんだよ。

この碑の前で記念写真を撮ったな〜。

こんな峠路には、ラスコルサのランドナーがちょうど良い。

この松が残っていて嬉しかったけど、触れ合うことはできなかった。
富士山のサイコービューポイントだと思うけど、流行っちゃうと車の行き来も多くなるだろね。

まだ、思い出のかけらが残っていたうちに再訪できてよかったなと思いつつ、
ダダダーんとダウンヒル。しかし、ホントこの人は早いんだよ(笑)

シャバに戻って来たら、ポツポツと降って来た。
あとは山中湖までさっさと帰ろう。

4Catsさん、昔を思い出す良いきっかけになりました。
ありがとうございました。またご一緒しましょう。

 この旅のお供は・・・ POWERED BY SONY DSC-RX0

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二十曲峠・37年ぶりの富士山” に対して22件のコメントがあります。

  1. 4Cats より:

    こんばんは。先日の鎌倉といい、もしかしたらDT550は”雨自転車”なのかも。
    昼食のときは慌てましたが、あの程度の降りならどうってことないですけどね。
    二重曲峠はよいタイミングだったのか、少し遅かったのか。工事が完了したら間違いなく雰囲気は一変してしまうでしょう。やっぱりあれが最後の午餐?
    梅雨明け後の酷暑前に、もう一度くらい山へ行きたいですね。
    今回もありがとうございました。またよろしくお願いします。

    1. taboom より:

      4Catsさん おはようございます。

      ああ、なるほど。言われてみれば、鎌倉もDT550でしたね。
      あの時は私が泥除けなしというナメた態度で出かけたから雨にやられたと思ってましたが(笑)
      懐かしの峠路、わざわざ一人じゃ行かないところですがお誘いいただき助かりました。ありがとうございました。

      しかし、あのカッコ良いDTSWISSのニップルレンチ、帰宅してアマゾンで探して見たら価格にびっくり。
      いや、それ相応の工具だし手触り感も素晴らしかったので当然でしょうけど・・・(笑)

  2. shiokame より:

    おはようございます。
    悪天候で一日延期したためご一緒できなかったのは残念でしたが、早速のリベンジとはさすが、敬服の至りです。鳥居地トンネルの脇から入っていく道は知りませんでした。また、二十曲峠は鹿留から上ると厳しそうで、いつも忍野村から上っております。5月22日には、峠の工事は始まっていませんでした。なんか、余計なことしてくれているようにも思います。青崩峠がその例です。へんなデッキみたいのが作られ。峠の風情がそがれてしまいました。昔、信州側から担ぎ上げて峠に達し、遠州側に一挙に開けた山並みを目の当たりにして感動した覚えがあります。

    1. taboom より:

      shiokameさん こんばんは。

      まさか峠があんな状態になっているとは知らずにがっかりでした。
      37年前に行った時はそれまでの鬱々とした上り・・・しかもえらく寒くて参った・・・をすっかり忘れてしまうような富士山とのご対面が感動的だったのに、今回は工事で興ざめでした。5月の時点では工事はなかったとの事、間に合って良かったですね。峠の碑での記念撮影も本来なら正面からどどーんと行きたかったのに、工事の柵のおかげで斜めからしか撮れませんでした。しばらく放っておいて好き勝手言うなよとも言われそうですが(笑)
      しかし、鹿留林道。これは味のある上りです。機会があれば是非上りでチャンレンジしてください。

  3. ぶとぼそ より:

    こんにちは。
    あのニューサイ見て、同じく二十曲峠を目指しましたよ。名前だとクネクネ道が連続しそうですが、実際はそれほどでもないですよね。
    しかし、こんな峠にまで観光地のようなテラスを作ってしまうんですか…静かに昔の風景のままで良いのになぁ。
    ちなみに私は84年だったか、同じ山梨県の右左口峠の実走レポで読者プレゼントいただきました。NC特製Tシャツだったかな!?

    1. taboom より:

      ぶとぼそさん こんばんは。

      鹿留林道からだとあまりクネクネしてませんでしたね。忍野側への下りはクネクネしてたかも(笑)
      やっとこ上った峠は、ちょっと残念でした。工事の人の印象は「これでもっと良くなる」という気持ちで施工されてるようでした。まあ下請けの人にどうこう言っても仕方ないし。山梨県も無粋な事するなぁという感じです(泣)

      うっ! 読者プレゼントに当たったと! それは末代までに語れる自慢話じゃないですか。すごく羨ましいなぁ。
      右左口峠は精進湖側から行った事がありますが、甲府盆地へ真っ逆さまに下るダートに痺れましたね。

  4. 六浦っ子 より:

    降られた割にはフジヤマが綺麗に見えてますね。37年ぶりですと!84年とか85年とかだと、あたしもこの辺り攻めた記憶があります。あの頃はがむしゃらに登攀してたんで、坂道がすご〜くキツく感じました。今はなんとなくぢぶんのペースや力量がわかってきたんで、20代の頃に比べるとオトナのぼりができますね(^^) あの頃はトゥーリングをスポーツだと認識してましたが、いまじゃ単なる遊びですけん(^^)

    1. taboom より:

      六浦っ子さん こんばんは。

      あれは85年の正月です。卒業の3ヶ月前の一番遊んでいた頃です。あの頃はスキーシーズンで何度も滑りに行ってましたが、もうちょっと後の研究室の仲間と行った蔵王で捻挫して名誉の負傷で帰って来たはず(泣) おかげで卒業式も足を固定して、片方サンダルで出たような。何やってんだバカ>自分であります。

      >がむしゃら
      スキーは兎も角、がむしゃらに走っていたのは私も同じです。しかも単独行で出かける事が殆どだったし、誰よりも先に行ってやれというヤラシイ気持ちがあったと思います。若さゆえという事でしょうけど、今は年相応の楽しみ方で十分です(笑)

  5. east_bred より:

    二十曲峠ではまだまだですナァ(^^♪。
    私は長野県の冠着山(姨捨山)に有る四十八曲峠へ2度ほど登ってますからネェ・・・とお馬鹿な自慢しようとしたら、グーグルの地図にももう出て居ない(~_~;)。
    ガッカリ。

    1. taboom より:

      east_bredさん こんばんは。

      私なんてまだまだです(笑)
      姨捨の四十八曲峠って、聖高原のあたりでしたよね。今は地図上から消えているんですね。

  6. INTER8 より:

    おはようございます。
    コペンに車載ではありませんでしたね。失礼しました。
    二十曲峠に何やら作っているんですね。あの松の大木が心配でしたが存続とのことで安心しました。田舎の人は多くの観光客を招くことが至上主義のようですので、今後もこうした開発(改悪)で ひっそりしたよき峠が無くなってしまいそうですね。海外のように豊な自然はそのまま、という意識に代わって欲しいです。と、言いつつ、林道を走らせてもらっているのは矛盾しているかもしれませんが。

    1. taboom より:

      INTER8さん こんばんは。

      あはははは、やっぱり無理ですよ。コリブリなら助手席に突っ込むこと出来そうですがランドナーは無理です(笑)
      峠の建造物は唖然としました。松は残っているのでその点はほっとしましたが、はっきり言って余計なお世話をしてくれるなと思ってます。地元振興には欠かせないでしょうけどね。しかし、100歩譲ってテラスはまあ良しとする、しかし、それで行き来をするために交通量が増えてしまうというのはちょっとなぁ・・・。こうなったら林道通行止めが逆に最後の砦となる?(笑)

  7. 奥田茂雄 より:

    僕もニューサイにガイド出た当時に人に誘われて行ったのが最初ですから、皆さん同じ様な時期ですね。大月から登って、二十曲、篭坂と越え、電車の便のいいところまでと小田急の松田まで走った覚えがあります。後半の246を集団で飛ばした印象が強くて、前半いまいち覚えが・・・(笑)。最近はどこと限らず山の中の道は通行止めが多くて面倒ですね。

    1. taboom より:

      奥田茂雄さん こんばんは。

      あの当時、同じ頃に同じ路を行き来していたと考えると感慨深いものがありますね。
      峠を越えてから籠坂、そして246を松田までと考えると、そりゃ最初の方の印象が薄れるわと思います(笑)
      通行止めは、数多くありますが、行政の方がそこまで手が回らないんでしょうね。手間がかかるからあっても使うなという事なんでしょう。残念ですが、まあオウンリスクでちょっと通らせてもらってます。

  8. east_bred より:

    グーグルの地図に名前は出ませんでしたが、麻績(冠着駅)から登って行く道のストリートビューの行き止まり地点(道は続いて居る)に有る看板には四十八曲の文字が見えました(^^♪。

    近くにトンネルが出来ちゃったので廃道になっちゃったんですかネ?。
    それって自転車天国って事じゃん(^^)/。

    でも私が登った50年前は林道として完成したばかりだったのになぁ・・・。
    しかし、それってもう半世紀前か・・・(-_-;)。

    1. taboom より:

      east_bredさん こんばんは。

      管理上、地図から消す事もあるんでしょうね。
      中途半端な情報で「ある」としていたものが、ホントは無かった(使えない)となった場合に管理上の責任が取りざたされるから、それだったら消しちゃえという流れでしょうか。廃道なら廃道と明記してくれれば、ちょっと嬉しいですよね。中途半端といえば、昔あった自転車メーカー製のサイクリングマップ。奥秩父の雁坂峠が国道で超えてる表記が問題になりましたね。それで遭難された人もいたりしましたね。

  9. より:

    今から30数年前、河口湖から白滝林道を越え、忍野を通って二十曲峠に行ったことを思い出しました。峠についたのが夕刻に近く、富士の美しい姿に暫し見惚れていました。鹿留林道は暮れなずむ中下りました。

    1. taboom より:

      愛さん こんばんは。

      二十曲峠の富士山というのは絵になりますね。夕日の時間だとまた格別でしょうね。
      しかし、そんな時間に鹿留林道を下るというのはちょっと勇気が・・・(笑)

      ところで、白滝林道というのがあったんですね!
      地図で見てとても興味を持ちました。機会があったらそちら側にチャレンジします(笑)

  10. oryzasativa より:

    こんにちは

    何十年振りかに同じ道を
    改めて走ってみると
    色々思い出すこともありますね。

    当時ものマスプロ車でというのも
    すごいですね。

    1. taboom より:

      oryzasativaさん  おはようございます。

      色々と思い出す事を楽しみにダルい上りを我慢しましたが、峠の変容にヘナヘナになってしまいました。
      しかも、いきなり雨が降って来て・・・(笑)
      でも、工事が落ち着いて綺麗なテラスができたら、それもまた良しと思うかもしれません。

      前回行った当時はマスプロ車に乗ってはいませんでしたが、それ以前の原点に戻るという事では楽しいです。

  11. Bon Bon より:

    こんばんは。
    夜分失礼いたしますm(_ _)m

    shiokameさんの書かれてる通り、我々が訪れた時は工事の気配もありませんでしたが、あっという間にですね…
    やるせない感じです。

    とはいえ、富士山を拝むことができたのは羨ましい限り、我々のときは終始雲の中でした。誰かが念じていたとしか思えません(笑)

    それにしてもやはり、二十曲峠は登ってみたいですね。先日のMCPコースと合わせて上野原スタートで行ってみたいです。

    来月後半くらいまで遠出ができないのですが、梅雨も明けて暑くなるので涼しくなったら足を運んでみます!

    1. taboom より:

      BonBonさん おはようございます。

      何とか富士山をチラ見する事ができました。
      でも、スカッと晴れないのは雨乞いのブーメラン効果ですかね(笑)
      工事は簡単に進むようです。もう、出来ちゃってるかもしれません。んなことぁないか(笑)でも、一般に知られないうちだったら、空いていて綺麗なテラスはまた別の良さがあるかもです。また、鹿留林道は上りがいいです。私は苦労したけど貴殿ならスイスイでしょう。これから暑くなって外に出づらくなりますね。仕方ないので今のうちに仕事して一息ついたらサイクリングにいくという(笑)また、ご一緒しましょう。

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